第6話 意外な真実と部活
「僕も嬉しいです! なかなかこう言った話が出来る方がいなかったので」
「先生も同じなんだよ!友達に話しても野球について詳しくないからって言われたりするし、一応夫がいるんだけど、サッカーしか興味なくて話があわないんだよね」
この時僕は、初めて早川先生が人妻だったことを知りどう話したら良いのか迷ったが普通に話をする。
「話があう人がいないのは辛いですよね」
「そうなんだよね!でも話があう人が出来て本当に嬉しいよ」
色々話しているうちに気がつけば学校に到着していた。
「着いたからゆっくりで良いからシートベルト外してドア開けてね」
「はい!分かりました」
それから僕たちは、校内を歩いていく。
「中央校舎の一階は私が担任をしているクラスも含めて1年の教室があるところになります」
「そう言えば2年前はこの校舎でしたね。ちなみに何組の担任をされてるんですか? 」
「私は、1年2組を担当してるけど、態度の悪い生徒が多くてね頭を抱えてしまうことがよくあるけどね」
「それは大変ですね。僕は、1年の2学期くらいからいじめが酷くなりましたね。最初はからかわれてる程度だったんですか気づいたらわざと女子トイレに連れていかれそうになったり、犬のふんを踏まされたり色々ありましたね」
「そうだったんだね。あっ辛いこと思い出させてごめんなさい」
「先生は悪くないので謝らなくていいですよ! ただ僕にとって学校は辛いイメージしか無いのが現実ですね」
それを深刻そうな表情で真面目に聞いた早川先生は、質問をしてきた。
「白鳥くんは、部活って興味ある? 別になんでも良いんだけど」
「楽しそうな部活なら憧れたことは昔にありましたが、してみたいと思う部活は、特にないですね。おまけに部活は放課後はなるためそれまでは教室にいないといけませんからね」
「別に部活するのにそれまで教室にいないといけない訳ではないよ。別に部活までの時間を保健室で過ごしてするのも良いと思うけどな」
「そうなんですか。それは知らなかったです」