第3話 突然の家庭訪問
それから僕は、自宅で再び引きこもろうとしていたら、いきなり自宅のインターホンが鳴ったので、鍵を開ける前に確認する。
「はい!どちら様でしょうか? 」
「突然失礼なのですが、先日お会いした桜ヶ丘高校の早川 芽衣と言います。
この度は謝罪をしに参りました」
僕は、玄関の扉をゆっくりと開けていく。
「良かったら中に入ってください」
「ありがとうございます!それでは失礼致します」
そして早川先生は、ゆっくりと中にいき頭を下げる
「先日は本当に申し訳ございませんでした。
てっきり私は、特に理由もなくよくいる制服を着るのがめんどくさいから私服で来た生徒かと勘違いしてしまったんです」
「普通に学校に来れるのに特に理由もなく制服を着るのがめんどくさいと言う理由で私服でわざと来る方がそんなにいるんですか? 」
「まぁ、学校によって人数の割合は異なるのですが、残念なことに桜ヶ丘高校には、そういった生徒の割合が約4割近くになっていると前回の職員会議で校長先生が話していました」
「そうだったんですか。
それは知らなかったです。それだけいたら間違えてしまいますよね。
それなら僕も申し訳ございませんでした」
「なんで謝るのよ!私がちゃんと事前に調べておいて把握しておけば白鳥くんをこれ以上苦しめずに住んだのは確かだから」
「そこまでは難しいですよ! 早川先生は、どこかのクラスの担任をしていると思いますから、その方達の名前や一人一人の状態を把握しないといけない上に担任じゃない人の事まで把握出来るわけが無いと思いますので」
すると早川先生は、少し可愛い表情をしながら僕に言った。
「白鳥くんってすごく優しいのね!ありがとう」
「別にそんなことないですよ。 ただ僕は、思ったことを話してみただけですから」
この時僕は、こう思った。
前に初めてあった時とは随分印象が違うな。
キツそうな感じと思ったら意外と話しやすそうで可愛いらしい先生かもしれない。
「白鳥くん、何か勉強とかで分からない事とかは、ある? 」
「今のところは、美術と数学と保健体育が難しくてつまずいていますね」
「確かにその3教科は難しいよね。 特に保健体育は教科書だけじゃ理解しにくいところもあるからね」