第25話 アピールタイム
バスに乗った僕たちは、合宿所に到着した。
「皆さん合宿所に着きましたよ! 」
そして降りてみると、そこからは綺麗な海が見える。
「うわぁ!すごく綺麗ですね」
ふうちゃんは、早くもテンションが上がっていた。
「まるで旅行にきた感じだよ」
「私は海に来たのは10年ぶりぐらいかな? 」
すると先生は、みんなに話を始める。
「それでは今からこの近くにある宿を案内しますので、ついてきてください。そしてそこに荷物を置いたら着替えて海タイムにします」
それから僕たちは、近くの宿に歩いていき到着した。
「ここって宿というより旅館って言う感じがしますね」
ふうちゃんは、先生に質問する。
「先生、温泉はあるんですか? 」
「狭いですが、一応ありますよ! 」
「やったー!なんだか旅行にきた感じですね」
「それでは今から荷物を置いたら部屋が二つあるのでそれぞれで着替えてくださいね」
それから各自水着に着替えるのだが、僕は着替えながらこう思っていた。
「普通の意味合いで、男女に分かれると僕は、一人なんだな… 」
そして海辺に僕たちは、集まったのだが、想定外な事が起きてしまったのだ。
女子3人がやって来た時、なんと全員ビキニ姿だったのだ。
「え?スクール水着じゃないの? 」
するとふうちゃんが勢いよく言った。
「せっかくの海でスクール水着なんて着ないよ!どう? 身体も細くて胸も小さいけど… 」
「ものすごく可愛いし、良いと思うよ」
「本当?ありがとう! 」
ふうちゃんが喜んでるとゆりちゃんが次は話しかけてきた。
「私のは、どう? 身体はちょっと細くないかもだけどパイナップルをイメージした水着にしてみたんだけど… 」
ゆりちゃんは密かに大きめの胸を揺らしながらアピールする。
「ゆりちゃん、水着は良いと思うんだけど、意識して揺らすのはちょっと…見苦しいかな…」
「えー、別に良いじゃん。ちょっと水着つけてるんだから」
すると先生がゆりちゃんに優しく注意する。
「そうだよ!アピールしたいのは分かるけど、アピールしすぎは良くないんだよ」
「先生、そうなんですか」
「スケートで言ったら着地に失敗して順位を落としてしまうような感じかな?」
そして僕の目線は気づいたら早川先生の水玉の水着姿を見とれてしまっていた。




