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第20話 初の自力登校

 僕は、顔を真っ赤にしながら言った。


「それなら良かったです」


「恥ずかしいからこの事は、二人だけの秘密にしてよね」


「もちろん秘密にします! 」


「ありがとう!あっ、そろそろ戻らないと。登校の件については、三上さんに話しておくからね」


「ありがとうございます」


 こうして僕は、早川先生の可愛い女の姿を目の当たりにしてしまったのである。

 そして翌日の朝僕が家を出ようとすると、ふうちゃんが待ってくれていた。


「まーくん、早川先生から話聞いたよ。一緒に行こう! 」


「うん、ありがとう! 」


 僕は、ふうちゃんと一緒に学校に登校することになったのだが、いきなり手を繋いできたのだ。


「ふうちゃん、いきなりどうしたの? 」


「一緒に行くんだったらやっぱり手を繋がないとね」

「それはそうだけど、なんか恋人みたいになるんじゃないかなって」


「別に良いじゃん。私たち友達なんだから」


 僕は、これ以上何も言えず、ドキドキしながら手を繋ぎながら学校に向かっていく途中に公園に大きな時計があるため見てみたらまだ早かった。


「まだこんな時間だったんだね」


「そうだね。あとはまっすぐ歩いていったら5分くらいで学校に着いてしまうからちょっと早かったみたいだからベンチに一緒に座ろうか」


「うん、そうだね」


 僕がそう言って先にベンチに座ると隣にふうちゃんが座ろうとした時にスカートから可愛いピンク色の下着が見えてしまったのだ。


「うん? まーくんどうしたの? 顔が赤いけど…」


 僕は、言いにくかったが伝えた方が本人のためと思い、ここは本人に話してみることにした。



「いや、その…ふうちゃんが座るときに下着が見えてしまったものだから…」


 するとふうちゃんは、顔を赤くしながら言った。


「言いにくいことなのに言ってくれてありがとね」


「え、なんでありがとうなの? だって見えてしまったし…本当にごめんなさい」


「謝らなくて良いよ。だって教えてくれたお陰で他の人にみられなくて済むんだから。それに私たち女子からしたら逆に見えてるのに知らないふりをされる方が後々、自分が気づいた時に不快な気持ちになってしまうからね」


「そうなのかな」


「そうだよ!確かに中には教えられて変態って言う女子もいるかもしれないけど、内心は教えてもらえて良かったとか或いは、その時は分からなくて変態扱いしてしまっても後々になると分かってくるものがあると思うから」

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