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第15話 恥ずかしさよりも

「それから私は、誰もいないところに連れていかれて男子と女子合わせて4人に囲まれました」


「思いっきり分かる犯罪ですよね」


「まーくんの言う通り思いっきり分かる犯罪なのですが、本当に誰もいないところと言うのが辛いです。これで終われば幸いですが、ここからが耐えられませんでした。


 男子A『それじゃ、罰として今からお尻叩くからズボンとパンツずらして』


 由梨花『直接叩くんですか?それは犯罪ですよ!』


 女子A『証拠が無ければ犯罪にならないんだよ! 』

 それから無理矢理直接、叩かれたんです」


 それを聞いていたふうちゃんは、ゆりちゃんに言った。


「それ、絶対許させないよね! 直接するって体罰じゃん! 」


「ふうちゃん、だよね!私も許せないって思ってるよ!それから約15回くらいものすごく強くバシバシ叩かれてものすごく痛くて、ヒリヒリ感が止まらなくて家に帰ってから鏡でそっとみてみたら、真っ赤に腫れ上がっていて、1週間後くらいには、あざになっていました。その後もそのあざは治ることはないですね」


 僕は、ゆりちゃんにこう言った。


「嫌だと思いますが、病院に行った方が良いと思いますが…」


「私も悩みはしたのですが、やっぱり行きにくくて。そこで二人には、そのあざをみてほしいんです」


「僕は、いいです」

「どうしてですか? もっと理解してほしいと思っていますので」


「その気持ちは分かりますが、お尻となると異性ですから」


 するとふうちゃんは、しっかりと言ってくれる。


「言いたいことは分かるけど、まーくんの言う通り異性になってしまうからそれは無理だよ」


 しかしゆりちゃんは、納得出来ずこう言った。


「確かにまーくんとは、異性になるけど、だからこそみてもらってまーくんの反応を知りたいのと私の辛さをもっとわかってもらいたいの」


「ゆりちゃん…確かにまーくんは、優しいもんね。そっか。恥ずかしさは、もちろん私たち女の子はあるけど、その恥ずかしさ以上に理解してほしい、そして感想をほしいって事だね! 」


 ふうちゃんの分析について、ゆりちゃんは急に明るく答える。


「そう、そう言うこと! さすがふうちゃん! 」


 僕は、勢いよくつっこんだ。


「それ可笑しいよ! 」


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