第11話 部長は誰に?
「それでは読みます。次の質問に対して白鳥くんは、このように答えています」
Q 絆部でこれから何かしたいことは、ありますか?
A(白鳥くんの回答)
普通の事をみんなで楽しくしていきたいです。
例えば、夏だったら海に行ったり花火を見たり、冬だったらスキー場に行ったりとかしたいです。
「本当に普通に事だなと思いました!確かに学校の行事では、冬の修学旅行が一般的にあるくらいで、行事で海に行ったり花火を見たり、スキー場に行ったりとかは無いからね。うん、良いアンケート内容だと思うよ」
「早川先生、ありがとうございます! 」
「それでは、メンバー全員の答案を確かに私が預かりました。あとは、絆部が設立してから数日が経過するんだけど、部活の規定上、少なくとも部長を決めないと行けないんだけど、三人で決めてくれないかな? 」
するとふうちゃんは、真っ先に僕の方を向きながら言った。
「それなら白鳥くんが良いと思います! 」
「ふうちゃん、僕は、向いてないですよ。
ふうちゃんの方が部長に向いていますよ」
「どうしてそう思うの? 」
「だって可愛いから、部長に向いてるかなって」
「まーくん、グラビアの写真撮影じゃないんだから可愛いだけじゃダメだよ。それに私、可愛くないし」
「可愛いよ! それに僕は、まだ登校日数が浅いし」
するとゆりちゃんもふうちゃんと同じを言ってきた。
「私も部長は、まーくんが良いと思います。登校日数なんて関係あるようでないと思うし、まーくんが部長の方が、私、もっと学校に来れるようになると思います」
「ゆりちゃんまで…でも上手くいかなかったらっていう不安がありますから」
「それなら大丈夫ですよ!困った時は、私が支えるから」
ゆりちゃんがそう言うとふうちゃんも同じ意見を言ってくる。
「ゆりちゃんの言う通りだよ!私も支えるから、ねっ! 」
すると早川先生まで便乗してくる。
「白鳥くん、良いメンバーに囲まれてるね!
困ったことがあったら私も支えるから部長にどうかな? 」




