表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女が終わらない! ~陰謀もギスギスもドロドロもありな全員死亡のバトルロイヤル展開から時間逆行魔法を駆使して目指せ大逆転ハッピーエンド!~  作者: 天都ダム∈(・ω・)∋
第二話 魔法少女はためらわない

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/72

☆『四回目』『一日目』『昼』☆ その1


「……ゃん、リーンちゃん」


 メアの声が遠くから聞こえて、私はパチリと目を開けた。

 聞き慣れた振動とプロペラの音、真横を見ると、目を丸くして私を見つめるメアがいた。


「……………………………………」

「おはよ、リーンちゃ…………どうしたのその顔」


 目を丸くするメアだったが、うん、私、今どんな顔してるんだろう。鏡がほしい。

 確かに、誰かに回数制限が有ると言われたわけではないのだけれど。


「……………………メア」

「何?」

「大好きだよ」

「なんで今急に愛の言葉を囁いたの!?」


 嬉しいけどぉ、ともじもじし始めるメアは一旦置いといてだ。

 とりあえず分かっていることを整理しよう、着陸には、まだ時間がある。


 一つ。今更だけど、私はどうやら肉体の死亡をトリガーとして、大規模な時間逆行が出来るらしい。

 ただその為の《魔力(エーテル)》をどこから調達してるのかは不明。

私が意識的に使う《時間を逆行する魔法(リーン・マジック)》は、ほんの数秒時間を逆行するのに、しっかり食べてたっぷり眠って蓄えられる一日分の《魔力(エーテル)》を要する事を考えると、日数をまたぐ逆行なんて、どれぐらいの《魔力(エーテル)》があればいいのか想像もつかない。


 それこそ、私の《秘輝石(スフィア)》の限界許容量まで《魔力(エーテル)》を蓄えれば……とは思うものの、『ダムにペットポトルを注ぐようなもの』と言われるぐらい、容量と回復速度が釣り合ってないわけで。


 二つ。死ぬタイミングは関係なく、戻って来る場所は一日目の昼、《魔界》到着直前のヘリの中。ここから更に逆行して試験前まで戻ることは、どうやら不可能らしい。

 回数制限があるかは不明、確かめようがないので、これはもう『出来る』と思い込むしかない。出来なかったら終わるだけ。


 三つ。クァトランの死とファラフの失踪は、クァトランがジーンを潰さなくても発生する。クァトランが死亡する原因は不明。ファラフがいなくなる理由も不明。

 というか、一回目のファラフは噴水のところに浮かんでいた、あれは流石に死んでいたはずで、つまりクァトランとファラフは別の要因で死亡していたことになる。


 こうしてみると、前回じゃないか……前々回? ああもう、二回目でいいや。


 二回目の私は、わからないことをわからないままに、『多分原因であろうもの』を取り除こうとしていた――その方針自体が、間違いだった。


 私が触れていたのは、きっと根幹じゃなくて、表層だった。

 課題の紙を、もう一度広げる。




 あなたの魔法を活かしましょう。

 あなたの正義を見せましょう。

 あなたの覚悟を試しましょう。


 皆が嘘をついています。


 ハッピーエンドを目指しましょう。





「ハッピーエンドを目指しましょう、ね……」


 ……ハルミ先生が、何をどこまで知っているのかわからないけど。


「上等だよ」


 使える手札は、明らかになった。

 魔法も正義も覚悟も駆使して、やってやろうじゃないか。


 ☆


「ミツネさぁん……」

「ど、どうしたんメア、なんや、へなへなしちゃって」

「リーンちゃんのスイッチが入っちゃったかも……」

「はぁ……スイッチ?」

「なんていうか……リーンちゃんって、普段はなんかこう、脱力してるっていうか、抜けてるところがあって、そこが可愛いんだけど……」

「今惚気ける必要あった?」

「でも、自分がやるべき事が決まると、もう駄目なの……躊躇も容赦もなくなるし、手段も選ばなくなっちゃうの……」

「はぁ……ええんちゃうの? 試験前にそないなってくれるなら。やる気十分ってことやろ?」

「それぐらいで済んでくれたら、いいんだけど……」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ