☆『三回目』『一日目』『昼』☆
「……ゃん、リーンちゃん」
メアの声が遠くから聞こえて、私はパチリと目を開けた。
聞き慣れた振動とプロペラの音、真横を見ると、目を丸くして私を見つめるメアがいた。
「……メア?」
「? そうだよ、メアだよ」
「………………………………」
ええ……。
三周目もありなんですか……?
というか、うん、これ、あれだな、ちょっと待った。
確認できるところを、ちゃんと確認してこう。
「メア、ごめん、ちょっと《魔力》分けてもらっていい?」
「ふぇ? か、回復するために寝てたんじゃ……」
「それが何故か今空っぽでさあ……ちょっと、ちょっとでいいから、ね? ね?」
「い、いいけど…………あ、あげる、あげるから!」
メアの《秘輝石》はちょうど胸の谷間の位置にあるので、右手を突っ込んで触れさせ合うのが一番早いのだが、流石に警戒されてしまい、両手を握る形で《魔力》を譲渡してもらう。
……メアのスフィアカラーはココアブラウン、つまり濃くて強い色彩なので、私からメアはともかく、メアから私に、だと変換効率は最悪なんだけれど。
まあ、一発分あれば足りるさ。
「ありがと、メア」
「どういたしまして?」
「それと、ごめん」
「……? なにが?」
「ちょっと死んでみる」
「………………へ?」
口の中に指を突っ込んで、もらった《魔力》で形成した《魔弾》で、私は私の頭を内側から吹き飛ばした。
「ええええええええええええええええええ!?」




