母と妹と私で料理を作ってみたら……
父に任せきりで、普段全く料理をしない私、母、そして妹。
今まで三人で料理をする機会なんてほとんどなかったのですが、つい最近諸事情で父が料理を作れなくなり、たった二回だけですがちょこっとだけ料理――と言っても大した内容ではありませんが――をすることになりました。
まず一回目。
午後九時過ぎ。普段ならもう寝る時間という頃、私たちは料理を始めました。
と言っても、急に大層なメニューを作れるはずもありません。なので選んだのはおにぎりという、簡単すぎるほど簡単なメニューです。
お米は先日の余り物と、災害用等に買いためてあるパックのものを使います。
その他はラップと塩、中身のおかか+梅干しを用意するだけ。
具を入れたお米をラップで包み、ラップから出して、塩をまぶした手で握れば完成。
なのですが……これがなかなかに難しい。
小学生の妹も母も、もちろん私も台所の勝手を知らないのであたふたし。
ラップで上手くおにぎりの形を作れず、最後はボロボロになってしまったり。
もう本当に散々でした。どれだけ料理下手なんだって思いましたね。
母と妹は、数ヶ月前に私が入院した時に一週間ほど料理をやっていたのでマシでしたが、私はまるで経験がないものですから、それはそれは困りました。
……まあ、出来たおにぎりはそれなりに美味しかったのでよき思い出になったとは思いますが。
そして二回目の料理作りは翌朝でした。
うちの平日の朝ごはんは基本的にサンドイッチと決まっています。その日は日曜日だったのですが、パンくらいしかなかったのでメニューはサンドイッチになりました。
購入済みの食パン、中に入れるレタスと前日に買っておいたコロッケはあります。
それだけでは物足りないからと目玉焼きを焼きました。私は焼けないので母にやってもらいましたが。
そしてそれをレタスとコロッケと一緒に挟むだけ。これもなんとも簡単。なのに、作業に一時間近くはかかっていました(笑)
鈍臭い。本当に鈍臭過ぎます。
ちなみに味は目玉焼きがしょっぱ過ぎてあまり美味しくはなかったです(笑)
これが、私の唯一と言ってもいい料理体験。料理なんて呼べるレベルではありませんでしたが。
まだ一ヶ月も経っていないほど最近の話ですが、これはおそらく一生残る記憶になるだろうなぁと思ったりします。