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いただいたお題 詩集

Don't wanna forget

作者: 日浦海里

共に時間を重ねてきても

時が過ぎれば薄れてしまう

幾重にも幾重にも

重ねたはずの記憶なのに

薄皮をめくるように

また一枚また一枚と

君が浮かべた表情だって

掛けてくれた言葉だって

確かに感情は残っているのに

その記憶だけが消えていく


繰り返し繰り返し

何度も思い返した記憶なのに

擦り切れていく布のように

また少しまた少し

あの時に見た景色だって

一緒にいたはずの友達だって

朧気な姿は残っているのに

確かな記憶は消えていく


いつかどこかで

君とすれ違うことがあったとして

僕は君に気付けるだろうか

君は僕に気付いてくれるだろうか


この記憶すら

大事に出来ない僕だけど

時と共に変わってしまった僕だけど

時と共に変わっていった君と

どこかですれ違ったとして

僕は君に気付けるだろうか


僕はまた君と出会えるだろうか

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― 新着の感想 ―
[良い点]  楽しかった思い出も、哀しかった記憶も  だんだんと薄れていきますね。  細かい部分は覚えていない。  でも、そのときの感情や彼らの声は覚えている。  友達の顔も、ふとしたときに鮮明に思…
[一言] >薄皮をめくる  面影の顔の、薄皮を順に剥いで。のっぺらぼうになってしまったイメージを抱きました。
[一言]  全部を覚えておけないから、少しずつ少しずつ知らぬ間に手放して。  それでも残った感情があるのなら、やはり大事な思い出なのだと言っていいのだと思います。  人は感情で成り立つ生き物なのだと…
感想一覧
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