音楽ソフトを通じて経験点を配ろう! しばらく後には昏睡するかも知らんけど
村人B「ならば物流関係ないのにすればいいだけなのでは? その F●nza とか、OTunesみたいな」
運営A☆「音楽でも売るのか? セヤロカーちゃんねるで『歌ってみた』するとか?」
アリス☆「よーし。セヤロカーちゃんねるで『歌ってみた』しちゃうのじゃ」
村人B「それは聴くとして、電子? データ売りでポーションみたいな効果を出すようなのはできないのかな?」
アリス☆「ポーションはやはりポーション瓶が必要だから無理じゃのぉ。二酸化炭素も液化ガスに耐えられる緑色に着色した容器がないとだめじゃ。じゃが――」
村人B「じゃが?」
運営A☆「いも?」
アリス☆「経験点なら音楽を聴かせるような仕組みで販売可能じゃ。液体系ではなく浸透系だからじゃ」
村人B「おぉ! それはすごい!」
アリス☆「聞いて驚け! 名付けてレベルアッパーじゃ!」
村人B「………。それはどうだろうか?」
運営A☆「せやな」
どこのアニメから着想を得たのか分かりそうなその命名に、運営Aと村人Bは拒否反応を示した。
アリス☆「では名付けてEXPアッパーじゃ! これでどうじゃ?」
村人B「―――。まぁそのへんか?」
運営A☆「せやなぁ」
アリス☆「要は初心者ボーナスの応用じゃな。相当に減衰するし、得られるレベルの上限も決まっていたと思うのじゃ」
アリス☆「でも結局の所――、販売したときのウィンドウシステムの通貨単位はジュエルなのでしょう? 現金化――マネタイズ――はできないのではないでしょうか?」
アリス☆「そうなんじゃよなぁ……。結局振り出しに戻るのじゃ」
村人B「あれ? 僕はジュエルなんてもってないぞ。買いようがないじゃん」
運営A☆「村人Bよ。ウィンドウシステムの右上にある数値を見てみろ。隣に宝石のようなアイコンがあるだろ? それがジュエルだ」
村人B「うは! こんなところに……」
運営A☆「どうせ異世界転生してからの日数くらいにしか思ってなかったんだろう? だいたい朝5時にログインボーナスとして+1されるからな」
アリス☆「わたくしもそう思っていました。生まれてからの日数なのかなーって」
村人B「お? クリックしたらだれと交換するかを指定するダイアログが出てきたぞ」
運営A☆「そう! それでお金の代わりにジュエルと交換してもらうということができるわけだな。ジュエルをお金で買ってもらって、ジュエルでEXPアッパーを買うわけだ。EXPアッパーの売人は頼んだぞ! 村人Bよ!」
村人B「それ結局、俺が特定されて捕まるやつじゃん!」
運営A☆「ならばしばらくEXPアッパーをジュエルで販売し続けるしかないね。そうすればジュエルをお金に変える課金所もできるんじゃね? 知らんけど。換金所ができたときに交換すればエニシングオーケー!」
村人B「それ、いつの話だよ」
運営A☆「んー。順調に行って2-3年後では?」
アリス☆「そこまでは待てないのじゃ。ワシは速くしゃぶしゃぶとやらが食べたいのじゃ。お肉をしゃぶしゃぶして、ゴマダレ付けるやつじゃ! しかもぉ、ノーパンじゃ!」
運営A☆「俺は大人だが、さすがに毎回奢るのは辛いモノがあるなぁ。前回の肉肉苑でギブアップにさせてくれ。あーいうのは、せめて年に数回が限度だなあ。無理しない程度なら」
アリス☆「じゃぁせめて服! せめて服ならばどうじゃ? スノーや、お主なら異世界の服とかいっぱいもっておろう。ほれ、制服とか。村人Bをフって転校し直したのじゃろ? ならば村人Bの学校の制服とか体操服とかあるじゃろて」
スノー☆「それはありますが……」
村人B「フラれてねーって。告白するのはこれからだ!」
スノー☆「でも服があったとして、サイズ合いますか?」
アリス☆「ワシは140/89/56/78じゃ」
村人B「ちょっ。何をいって……」
スノー☆「それは――、かなりぶかぶかになるかと……」
アリス☆「ワシをだれだと思っている。ワシは世界最強! 青い稲妻の錬金術師なのじゃ。服のサイズを大きい方から小さい方に仕立て直すなどお手のものじゃ。逆は無理じゃが。――というわけで、服たくさんちょうだいなのじゃ」
スノー☆「えーっと、中学とかのお古でもよければ……」
アリス☆「ありがとうなのじゃ。ついでに下着も頼むのじゃ」
スノー☆「さすがに下着は……。新品の方が良いですよね?」
アリス☆「スケスケで悩殺なので頼むのじゃ」
スノー☆「さすがに、それは買う方の勇気が……」
アリス☆「よし。では明日の10時に集合なのじゃ。その頃にはスノー用にEXPアッパーを作っておくのじゃ!」
村人B「あ。明日は金曜日だから明後日の土曜日休みの方が良いです」
アリス☆「よし。じゃぁ明日の土曜、村人Bの家10時に集合なのじゃ」
村人B「了解!」
スノー☆「え!? いきなり殿方の自宅に集合、ですか?」