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秘密結社セヤロカ―ちゃんねる




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 商標権に配慮したエセそれがし動画配信サイト『にふにふ動画』では、画面上部に動画用のウィンドウがあってライブ配信をすることができる。

 ただし、その画面内で「右から左にユーザーのコメントが流れる」といった画期的なものではなく、画面の下部で下から上にコメントが流れるという、ごくシンプルで一般的なサイトであった。

 その動画配信サイトに個人で作成するアカウントの単位を「ちゃんねる」といい、配信をすることでちゃんねる単位での収益化を得ることができるのである。

 とはいえ――ここでいう収益とはジュエルという単位で取引がされており、この時点では使い方も分からず単なるお遊び要素に過ぎなかった。

 異世界転生する前の世界ではこういった機能は金銭の授受に使え、チャットから投げられたお金を収益に繋げられるなど、マネタイズの手段として活用されていたようだ。


 そんな動画サイトに開設された「秘密結社セヤロカーちゃんねる」の初配信は、当然アクセス数も少なく、関係者の方がみている数が多いのではないかという有様ではあった。現時点ではウィンドウシステム上に登録されたちゃんねる登録数自体が少なく――つまり増えるユーザーに対してライブ映像の供給が少ないため、まったくない、というほどでもなかったが。


 無駄に長いオープニングアニメーションの後、とにかく初配信は始まることになったのだ――



『こんにちはー。


 秘密結社セヤロカ―ちゃんねるなのじゃー。


 ワシは秘密結社セヤロカーの総帥!

 世界最強! 青いイナズマの錬金術師アリス・ガーゼットなのじゃ!


 はい。


 みんなワシを崇めるのじゃよ!


 Yes! High! Dark!!』



村人B (すぱな)「Yes! High! Dark!!」

白雪の (すぱな)「Yes! High! Dark!!」


『よしよし。


 ほとんどすぱなコメントなのじゃがそれもよいじゃろう。

 なんといっても初配信じゃからな。


 ありがとう Yes! High! Dark!!』




村人B (すぱな)「Yes! High! Dark!!」

白雪の (すぱな)「Yes! High! Dark!!」

どこかの誰か「……。なにこのノリ?」



『よいか、


 これからリスナーさんは秘密結社の構成員「セヤロカー」なのじゃ。決して「ショッカー」とか「ハメルダー」とかではないのじゃ。間違えるでないぞ。


 そして配信開始時は、


 Yes! High! Dark!! というのじゃ。


 ワシとセヤロカーとの約束じゃ!』


白雪の (すぱな)「せやろかー」

村人B (すぱな)「せやろか?」

里人B「ナニ? 何なんだこのノリは」



『それから、ちなみにいまワシが抱いとるのは、

 ワシの相棒であるルーミートの魔人ロダンくんなのじゃ。


 ほれ、ロダンくん! 挨拶するのじゃ』


『ロダン「るー(助けて―)」』


 ちゃんねるのマスコットと思われるロダンくんは、まるで小型のカンガルーのように非常に愛くるしいモンスターであった。

 おそらくはゴーストラリア魔王国原産だろうか。青みがかった灰色の毛並みもよさそうである。アリスに抱きしめられてかわいらしくじたばたと藻掻くその姿は愛玩動物としては実に最適であろう。苦しいのだろうか、今にも昇天しそうだ。

 なお、本物のモンスターかどうかは定かでない。エセ大日本帝国にそんなモンスターがいたら貴重な経験点としてニュース化必須である。





ノリ弁当「かわいー」

村人B (すぱな)「せやろか?」

どこかの誰か「抱きたい」

村人B (すぱな)「本気か? あれオスだぞ?」




『さて、この秘密結社セヤロカーには目的が3つあるのじゃ』




村人B (すぱな)「え? 聞いてないんだけど」

ノリ弁当「しっ、黙ってろ。ここは『せやろか?』だろうが」

白雪の (すぱな)「せやで」

たこらいす「せやろか?」

里人B「せやせや(ここはこのノリで行くしか?)」




『1つ目は、秘密結社セヤロカ―ちゃんねるを収益化し、総帥であるワシが美味しいものを食べ、かわいい服を入手してすてきな生活をするためのカネを得るのじゃ!』



白雪の (すぱな)「あぁ、普通で良かった」

たこらいす「せやろか?」

里人B「せやなぁ」



『2つ目は、世界を混乱に陥れるため、幹部すらバットエンドに墜として構成員の一人とくっつけるのじゃ』



村人B (すぱな)「よしッ 総帥最高!」

白雪の (すぱな)「それ欲望というか、身の危険しか感じられないのですが――」

運営A (すぱな)「士業取るのに8年も掛けた人もいるんですよっ」

たこらいす「む? これはワンちゃんあるのか?」

里人B「わんわんぉ」




『3つ目は、最悪の結末を迎えるため、経験点を世界に振りまくのじゃー』



たこらいす「!? は?」

ノリ弁当「なんやてー」

里人B「


  ( ゜д゜ ) ガタッ



『さて、何か質問はあるのじゃ?』




たこらいす「経験点、だと……」

ノリ弁当「ください。なんでもしますから」

里人B「あぁ、経験点があれば、あんなことやこんなことも……」





『くっくっく。

 いずれ知ることになるだろう。

 この世界の厄災を――


 さてー、今日の配信はこのくらいで。

 今後も励むのじゃ――


 Yes! High! Dark!!』





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