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あられもない姿を撮る、ですか。はい。わたくしガンバります!



システム:チャットルーム「秘密結社セヤロカー」が開設されました。


システム:秘密結社セヤロカーは非公開チャットです。


システム:村人Bがルームマスターです。


システム:村人Bはスノーを招待しました。


システム:村人Bはアリス・ガーゼットを招待しました。


システム:村人Bはロダン・ガーゼットを招待しました。


システム:村人Bは運営Aを招待しました。


システム:村人Bはラララ・ベルフェを招待しました。


システム:スノーは招待を承認しました。


システム:運営Aは招待を承認しました。


システム:アリス・ガーゼットは招待を承認しました。


システム:村人Bは入室しました。


システム:運営Aは入室しました。


システム:アリスは入室しました。


システム:スノーは入室しました。




……………

……




村人B☆「――というわけで開設しました。秘密結社セヤロカー本部です! さぁ構成員は叫ぶんだ、せやろかぁぁぁ(やけくそぎみ絶叫調)」


スノー「せ、せやろか?」


運営A☆「おいおい! 今までのチャットルームを無視してなんで新しいルームなんざ開設してんじゃねー! いつもので良いだろうがッ 面倒くさい」


村人B☆「過去ログを読まれたくなかったのだよ! 察してくれよッ!」


運営A☆「……。まぁ、分からんでもない。というか新人? あぁ! 昼の時間にアリスさんと村人Bでやりあってたアレかっ。ぶあははは――」


スノー「こんにちは。あなたもセヤロカー(?)の方なのでしょうか?」


運営A☆「そうだねぇ。――で? 村人Bよ。どこまでばらしたん?」


スノー「村人Bさんは悪くないのです。わたくしがカマを掛けたらたまたま当たっただけで」


運営A☆「なお悪くね? カマを掛けられても、ちゃんと白を切り通せよな。村人B!」


スノー「まさか、本当だとは思いませんでしたが――」


…………………………………

……………………

…………





村人B☆「その時はミクロナルドだったので、さすがにいえず、チャットの存在を教えて今ここに至るというわけです」


運営A☆「なるほど。村人BであることにYesと答えて、チャットにスノーさんをjoinさせ、それ以外の一切合切をすべて俺らに丸投げした、ということで理解した」


スノー「ウィンドウシステムに《アプリ》機能なんてものがあること、今まで知りませんでした」


運営A☆「積極的に公開しているわけではないからねー。だいたい今52万ユーザくらいだろうか。全体で――」


村人B☆「結構多いな。エセ大日本帝国の人口はおよそ5千万くらいだよね? 異世界転生者を含めて」


スノー「なるほど。《アプリ》を増やして何かを成そうというのですね。この秘密結社?は――」


運営A☆「意図せずそうなってはいるな――、だが本当の目的は――」


アリス☆「そこから先は総帥のワシが説明するのじゃ! 感動のバットエンド!!! 崇めよ! Yes! High! Dark!!」


村人B☆「おぅ、アリスさん調子に乗ってるねぇ」


アリス☆「うむ! ワシじゃよ。ところで、このスノーさんは大丈夫なのかね?」


スノー「大丈夫とは? どういうことでしょうか?」


アリス☆「我が秘密結社の秘密を知ったとして、守れるかということなのじゃ」


スノー「経験点のためであれば目をつぶります! 多少のことなら」


アリス☆「多少ではダメなのじゃ。情報だけ渡して、ワシの本拠地にブロムメチルでもぶち込まれたら一巻のおわりなのじゃ」


アリス☆「ブロムメチル……。臭化メチル……。土壌燻蒸剤……。もしかしてダンジョン絡みということでしょうか?」


村人B☆「ひゅー。さすがは王族! 臭化メチルとか、ダンジョン崩しの歴史に詳しいねぇ」


村人B☆「総帥! なにやら秘密がダダ漏れしているように思いますがッ」


アリス☆「やめるのじゃ! そう、これは……、詳細をいう前の匂わせなのじゃ! 決して、ダンジョンとは関係ないのじゃ!」


運営A☆「えー。しかし秘密の漏洩とか困るよなぁ。村人Bには『恥ずかしい写真』が複数あるから良いとして。スノーさんが情報を喋ったりしないように、スノーさんの弱みも握らないといけないのではと俺は提案するのだが」


アリス☆「それならば運営Aの秘密も何か握らないとじゃな!」


運営A☆「なんだ? BANされたいか?」


アリス☆「しもうた! 弱みを握られたのはワシらじゃったぁぁ!」


スノー「それで……、わたくしの弱みですか?」


アリス☆「よし村人B! 明日にでも襲ってあられもない姿の写真を撮りまくるのじゃ! そしていえ『写真をバラ撒かれたくなかったらいうことを聞くのだ』と――」


村人B☆「そんなこと、できるかぁぁ! もっとこう何だ。スノーさんとはKENZENなお付き合いをだな……」


スノー「あられもない姿を撮る、ですか。はい。わたくしガンバります!」


村人B☆「こらこらー! 若いお嬢さんがそこまでして経験点が欲しいのかよっ」


スノー「え、あ。はい」


運営A☆「おっさんは、欲望に忠実な娘、ダイスキだよ」


アリス☆「運営Aよ。きっとこやつ、『あられもない』の意味が分かっておらぬのじゃ?」


運営A☆「なるほど。清楚な娘も俺、ダイスキだよ」


スノー「えーと。ありがとうございます?」


アリス☆「はいはい、そこまでなのじゃ! そんなストーリー展開は総帥としてのワシが許さんのじゃ! だいたい、そんな弱みなぞスノーを我らが秘密結社セヤロカーの幹部、四天王の一人として迎え入れるだけで十分であろう?」


村人B☆「そーだー、そーだー。たぶんそーだー。知らんけど」


運営A☆「なるほど! それで我々が何か問題を発生させても『なにぃ! 幹部の一人が王族だと! それでは手出しができないぞぉぉぉ!』と圧力にするわけだな。すばらしーぃ」


アリス☆「王族といっても本当に末席ですけどね。降嫁したら籍は外れますし」


アリス☆「よろしい。では四天王幹部にスノーイン、村人Bアウトで」


村人B☆「おーぃ」


運営A☆「あははは。そりゃぁ、そうなるな。村人Bの☆きゅーマークを外しておこーっと」


村人B「あー。☆きゅーマークがもう消えているぅぅぅ」


スノー☆「ありがとうございます」


村人B「は、早く奪還しなければ……。ん? いや、よく考えたらなくて困らないな! スノーさん。おめでとう!」


スノー☆「そうなのですか? 何か良いものなのかと思いましたのに。ありがとうございます」


村人B「いやぜんぜん。☆きゅーマークって、単に特定されやすくなるだけじゃない?」


アリス☆「弱みを握る関係も片付いたところで、さて本題にいくのじゃ――


















 スノーよ! それではここから秘密結社セヤロカーの秘密を教えてしんぜよう、なのじゃ――」




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