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ダンジョンを防衛する悪の秘密結社を作ろう!




システム:アリス・ガーゼットが入室しました。





システム:運営Aが入室しました。






アリス☆「というわけで、悪の秘密結社を作ろうと思うのじゃ」


運営A☆「いきなり、なんでやねん!」


アリス☆「えー。だって村人Bの住まいにダンジョンの入り口ポイントを作ったじゃろ」


運営A☆「確かに作ったといっていたな」


アリス☆「あれ作った以上、撃退されないように何か組織とか作った方が良いじゃろうなーと思ってじゃな」


運営A☆「あー-。確かに見つかったら襲撃される可能性があるのか……。じゃぁ俺の所はダンジョンポイント作成不要だな。そっちにいくなら村人Bの家を経由していくから」


アリス☆「えー。今度絶対いくよー」


運営A☆「やめてくれ。BANするぞ」


アリス☆「く。運営にはその手があったのか――」


運営A☆「それで? 組織とは?」


アリス☆「まずは組織の頂点は私なのじゃ。そして悪の組織の伝統といえば四天王! これを作るのじゃー」


運営A☆「ここでそれをいうということは、もしかして俺を巻き込むつもりか?」


アリス☆「むろんじゃ。四天王第三位の地位を用意しておるのじゃ」


運営A☆「四天王第四位は村人Bくんで確定として、残りの2人は?」


アリス☆「第一位はダンジョンマスターのロダンくん――うちの夫じゃ――で確定として、第二位は聞いて驚け! 魔王ラララに決定なのじゃ!」


運営A☆「お前は一回怒られろ。ラララさん(さま?)に許可取ってるのかよ」


アリス☆「もちろんなのじゃ。笑いながらOKを貰ったのじゃ」


運営A☆「それ、笑いで吹き出しながらOKを貰ったの間違いなのでは?」


アリス☆「だが問題なのは組織名なのじゃ」


運営A☆「それ、問題か?」


アリス☆「ラララは『ショッ〇ー』にしようというのじゃが、頑なに村人Bが拒否するのじゃ。なぜなのじゃ?」


運営A☆「それは全面的に村人Bくんに賛成する。『ショッ〇ー』はないだろ『〇ョッカー』は」


アリス☆「ダンジョンの平和を守るため――とかいっていたのだがダメなのじゃ?」


運営A☆「ダメだよ。ダメダメ。もっと普通にしなよ。例えばそうだなぁ、ダンジョンの名前とか?」


アリス☆「うちのダンジョン名だと、ガーゼット家のダンジョンだから、ガーゼットダンジョン? 悪の秘密結社ガーゼット家? 普通すぎるのじゃ……」


運営A☆「普通いいじゃん。普通最高!」


アリス☆「それに悪の秘密結社だよ。黒幕の名前は伏せるべきじゃないかな?」


運営A☆「せやろか?」


アリス☆「それだ!」


運営A☆「??!」


アリスA☆「悪の秘密結社セヤロカー! ダンジョンの平和を守る悪魔の軍団セヤロカー、かっこいいのじゃ?!」


運営A☆「キミ、せやろかの意味分かってないだろ」


アリス☆「分からんのじゃ。だが語呂はいいのじゃ」


運営A☆「まぁ確かに、関東人だと何いっているのか分かんねーだろうが……」



 こうして、悪の秘密結社セヤロカーは本格始動を始めるのであった。







 せやろか?









アリス☆「よし。名前も決まったところで後は2人をレベル120くらいまでレベルアップすれば完璧なのじゃ」


運営A☆「カンストじゃねーか。いつまで掛かるのだよ」


 かつてはレベル100越えのニンゲンも多かったというが、現状ではレベル5くらいが限度である。レベル120がいかに高いか分かるというものだろう。


アリス☆「すぐすぐ。私だって70年くらいでカンストしたしぃ」


運営A☆「そのころにはみんな〇んでいそうだな。もしかして魔人のアリスは知らないかもしれないが、人は年月が経つと老衰で死ぬのだよ」


アリス☆「なら、直近はレベル20くらいが目標かなぁ。あんまり速めてもダンジョンのモンスターが持たないし……」


運営A☆「ダンジョンのモンスターねぇ。いま村人Bくんは何と戦っているのだね?」


アリス☆「あら? 気づいたのじゃ?」


運営A☆「そりゃぁ、こんだけ話していて村人Bが沸いてでてこないはずが、ないからなぁ」


アリス☆「いまうちのロダンくんが用意したモンスターと戦っているのじゃよ」


運営A☆「ダンジョンマスターが用意したモンスターねぇ。村人Bには銃とか持たせてか? でも一般人がそんなのを持っていたら犯罪だよな?」


 むろんエセ大日本帝国でも銃刀法は施行されている。

 ゴーストラリア魔王国との違いは、エセ大日本帝国にはアイテムボックス内に隠し持たそれらを検知/強制拠出させるマジックアイテムやスキルがない、というところくらいか。


アリス☆「それはもちろん素手でなのじゃ! 毒ガス系はダメだというから素手特攻は仕方ないのじゃ」


運営A☆「それは酷すぎじゃねーか。いくら村人Bくんとはいえ」


アリス☆「相手はよわよわのスライムなのじゃ。さすがにレベル0の村人Bならゴブリンでも〇ぬのじゃ」


運営A☆「うーん。ならば良い、のか?」


アリス☆「それにスライムは経験点を高めるために服や装備を溶かすという能力を持たせているのじゃ。武器など無意味なのじゃ」


運営A☆「なるほどねぇ。ん? 服や装備を溶かす?」


アリス☆「ワシもレベルが低くくて錬金術による遠距離攻撃が弱かったころは良くスライムと戦ったものじゃよ」


運営A☆「ちなみに、その村人Bくんを相手しているダンジョンマスターって男か?」


アリス☆「ん? そうじゃが?」


運営A☆「良い趣味していますなぁ」


アリス☆「うむ。そうであろう。ロダンくんは夫だけにカッコいいのじゃ」





















運営A☆「褒めてないからな?」



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