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第3-1話 三度目の進化と成長チート

 だいぶ間が空いてしまい申し訳ありません!

 書き溜めができましたので、更新を再開していきます(十日間毎日更新します)。


 それから、試験的にミラのセリフに記号や「www」などをつけてみました(作者の中では、ミラのキャラクターイメージがネットに生息していそうな感じになっているので。ミラが美少女なのはガワだけです。中身はただの煽りカス)。


 ^^→ニッコニコで煽り散らかしてる

 www→笑い転げてる


 こんな感じでイメージしていただけると幸いです。

 時をさかのぼること三日前。


 ヒュドラを倒し、捕縛した邪神教徒を連れてアクアマイムに戻った俺たちは、今回の件をギルマスであるルキウスさんに報告する。

 その後、宿に戻ってきた俺たち三人は速攻で眠りについた。

 あれだけ激しい戦いをしたのだから、疲れがたまって当然だ。


 そして翌日。

 昼過ぎに起きて食事を済ませた俺たちは、そわそわした様子で部屋に戻ってきた。


「昨日からここまでの流れ、ゴブリンキング倒した時と一緒だな」


「そう言えばそうだよね」


「ルカ、デジャブ感じるなーって思ってた!」


 とりとめのない会話を終えたところで、いよいよ本題に入る。


「やってまいりました! 三度目の進化!」


「よっ! 待ってました!」


「ひゅーひゅー!」


 ヒュドラというA+ランクの中でも最強格の魔物を倒したことで、ルカとミラは進化が可能になった。

 現在A+ランクの二人なら、もしかすると今回の進化でSランクの高みに到達できるかもしれない。

 そう思うと、ワクワクしないわけがなかった。

 それに、二人が進化すれば【キメラ作成】の効果で俺も強くなれるしな。


「じゃ、今回もルカから進化するね! 今よりも、もっともっと……二人がビックリしちゃうくらい強くなるから見てて!」


「おー、言うねぇ~。私をびっくりさせることができたら高級スイーツ買ってあげるよ。クロムが」


「なんでだよ。いや、どのみち買うけども!」


「ありがとクロムお兄ちゃん! もっとやる気出てきた!」


 ふんす! と気合を入れたルカが光に包まれる。

 毎度おなじみの光景を眺めること一分ほど。

 光が晴れ、中からルカが出てくる。


「……どうかな?」


 ルカはその場でくるっと一回転してから、恥ずかしそうに聞いてきた。


「「可愛い」」


 俺とミラは同時に答える。


「えへへ」


 ルカは照れくさそうに顔を赤らめながら、そっぽを向いた。

 耳としっぽがぴょこぴょこ動てるの、喜びが隠しきれてなくて可愛い。


 じゃなくて、


「めっちゃ強くなったな、ルカ」


「これはちょっと予想外かも。スイーツ買ってもらえるよ、やったね!」


「ぶい!」


 ドヤ顔でピースサインするルカ。

 ……ホントに、強くなったなぁ。


 ルカの外見はほとんど変わっていないのに、感じる存在感は圧倒的だった。

 生物としてのステージが一つ上なのだと、ひしひしと伝わってくる。

 俺とミラの二人がかりで挑んでも、今のルカには絶対に勝てないな……。


 俺は【キメラ作成】を通して、ルカの情報を取得する。


「種族はブレイジングウルフで」


「名前カッコよ!」


「Sランクの魔物だな」


つんよ!」


「ふふん、ドヤぁ!」


 今回の進化でSランクに到達するかもって言ったけど、まさか本当になるとは……。


「今夜は贅沢にお祝いパーティーしないとな!」


「私からは特別に頭をなでなでしてあげよう」


「二人ともありがとー! なでてなでて」


「可愛いやつめ~。このこの~」


「あ、ズルい! 俺もルカをなでなでしたい!」


「もう少ししたらクロムお兄ちゃんの番ね!」


 そんなこんなで数分後。

 ルカをたっぷりと撫でて満足したところで、次はミラが進化する番だ。


「やっぱ妹の前じゃカッコつけたいからさ。私も強くなっちゃおっカナ!」


 ミラが光に包まれていく。


「ミラお姉ちゃんもSランクになってほしいなぁ」


 ルカは祈るように呟く。

 進化前のふざけた言動のせいで心配になるけど……ミラならきっと大丈夫。


 ルカは知らないだろうけど、ミラは頑張り屋なんだ。

 「いくら後衛職とはいえ、妹に守られてばっかじゃカッコ悪いから」って、ルカが昼寝してる時や夜寝た後なんかにコッソリ特訓してるからな。

 夜中に近接戦闘の特訓に付き合わされて、翌日二人して寝不足で苦しんだのは今となってはいい思い出だよ。


 と、そんなことを考えているうちにミラを包み込んでいた光が晴れる。

 現れたミラの外見はやはり変化していなかったが、その存在感は見違えるほど大きくなっていた。


「さあ、私のステータスを見たまえ」


 ミラは自信ありげに言い放つ。


「種族は竜人ドラゴノイドで」


「あヨイショ!」


「ランクはS!」


「からの~?」


まごうことなき美少女です! って、何言わせてんだよ」


 ミラの独特な合いの手にツッコミを入れる。

 彼女のテンションがおかしくなっているのは、ルカと同じランクになれた喜びからだろう。


 ……もとからこんなだったわ。


「おめでとー! おそろいだね、ミラお姉ちゃん!」


「今の聞いたクロムぅ!? ルカとおそろいだってよ! 羨ましいですかぁ~? 羨ましいですよねぇ~!?^^^^^^」


「は? 羨ましくなんかないし! ルカ、ちょっとペアルックのアクセサリー買いに行かない!?」


「全力で羨ましがってんじゃんwww」


 何はともあれ、これで二人の進化は終わった。

 俺は自身に意識を集中させる。


 【キメラ作成】には、配下が強くなった時に付随して俺も強くなるという効果がある。

 今回ルカとミラがSランクへの大幅パワーアップを果たしたことで、俺自身もとんでもなく強くなっていた。


 先ほどまでとは比べ物にならないほど濃密な魔力が俺の中を巡っているのがわかる。

 魔力量も大幅に増えており、体中からエネルギーが溢れ出ているのか謎の高揚感があった。


「わお、【キメラ作成】の寄生パワーアップ効果すごいね。クロムめっちゃ強くなってんじゃん」


「寄生って言うな。確かに俺は何もせず強くなってるけどさ」


 まさか一ヶ月程度でそのへんの村人以下の肉体スペックからSランクの高みに登れるとはなぁ。

 あっという間すぎて実感がわかないというかなんというか……。


 【キメラ作成】の所有者が強くなったら、キメラの成長限界も引き上げられるのだが──。



 ①ルカとミラが強くなる。


 ②【キメラ作成】の効果で俺も強くなる。


 ③俺が強くなったことで、ルカとミラの成長限界が引き上げられる。


 ④ルカとミラがさらに強くなる。


 ⑤ついでに俺も強くなる。



 【キメラ作成】が真にチートなのは、このループを繰り返して圧倒的な速度で成長できるところにあるんじゃなかろうか?


 ルカとミラにまだまだ伸びしろがあることを考えると、俺はもっと強くなれるはずだ。

 それも、誰よりも速い速度で。



というわけで、三人ともSランクに到達です。


【キメラ作成】を使うのはまだ先になりますので、もう少しお待ちください。

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