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病弱な少女は冷酷な皇太子に溺愛される  作者: 霖月あおい
第一章 急な婚約と結婚式
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コンスタンツ視点 皇族の特別な力

あけましておめでとうございます~!



これで終わる…はず!

お兄様が退室し、お母様の側近が持ってきた石を、リリーたちがお姉様の腹部に載せます。真っ白で柔らかそうな肌ですが、きちんと引き締まっているのがわかってなんだか、わたくしは頬が熱を持つのを感じました。


「コンスタンツ、クリスティアは何も知らないことがわかったわ」


「…そうですね」


「だから、ヴィクトリアに教えさせるのとは別に、貴女も教えてあげてくれないかしら」


「わたくしが、お姉様にですか?」


「あの子の神力は、エドのものに近いのだから、エドの神力に一番近い、コンスタンツが適任じゃないかしら」


「ですが…お姉様は、年下のものに教えられるのは嫌ではないでしょうか?」


「どうかしらね。案外気にしない子じゃないかしら」


こうなるとお母様は引きません。嫌がられたらすぐに辞めるという条件付きで、わたくしはその提案をのみました。


「でも、何を教えたら良いですか?」


「たぶん、遺伝の話は、ヴィクトリアがするでしょうから、貴女は実践的なところね」


「実践…?」


「父親の神力が重要ということは、ヴィクトリアが教えても、実際に、神力を動かすことは、彼女には教えられないわ」


「そうですね」


実際に動かすときは、神力の色が近い人に流してもらい、それに反発することから覚えるのです。たぶん、お姉様は受け入れることに慣れているでしょうから、拒否することを覚えていただかなければなりません。


「それから…わたくしは、夜のことも教えなければ…ね」


「それはお母様にお願いいたしますわ!」


「そんなに焦らなくても、貴女には荷が重いでしょうから、任せないわよ」


「よかったですわ」


わたくしが胸をなでおろしていると、お姉様の体に触れさせている神石がキラリと光りました。満タンになった証です。


「あら…思っていたより、早いわね。ブラックウェル、容態は?」


「熱がかなり下がっています。この調子ですと、明後日くらいには全快されるかと」


「そう。もう少し抜いてもいいのかしら?」


「私にはわかりかねますが…」


「わたくしが見てみますわ」


「頼んだわ、コンスタンツ」


いつもは見ないようにしている他人の神力の流れを見れるように、自分の神力を少し開放します。胸のあたりにある箱を開くようにと、わたくしはイメージしていますが、人によるのでしょうか。なにはともあれ、このようにして開放すると、自分の体の周りにモヤが出る代わりに、相手の手に触れることで、神力の流れが見れるようになります。お姉様の体には縹色の線が浮かびました。以前より、青が濃いような気がしますが、末端の色などを丁寧に見ていくと、だいたいの状態はわかります。


「…もう少し減らしても大丈夫ですが、ただ…」


「どうしたの?」


「このあと二日、寝込むのならば、その分の神力は残しておいたほうが良いのではありませんか?」


「そうですね…一日でどのくらい減るのかわたくしには掴めませんが、病床にあるときにも殿下が流すのかは…」


「それは流石に、はしたないわ」


「ですよね。となると、このままがいいのではないでしょうか」


「では、抜かないということで。それから…」


「まだなにかあったの?」


「お姉様の体内でお兄様の神力とお姉様のものが混ざっているのですけれど、生成される神力までも、お兄様の影響下にあるような気がするのです」


「え?」


わたくしが先程驚いたのはそこでした。お兄様の神力が流れすぎているのかもしれませんが、お姉様の体内で生成される神力も前より青く染まっているような気がしたのです。


「それは…生成能力に問題が生じているということ?」


「わかりませんけど、そうではないかと思います」


「…なぜでしょうか」


「とりあえず、陛下に相談ね」


「お願いいたします、お母様」


「任せておきなさい。だから、コンスタンツ、教え方を考えておいて」


「はい」


お母様は、これは預かっておくわとおっしゃって、神石を持って出ていきます。わたくしも、側近に促されて部屋を出ました。


「お見舞いの品を用意してくれる?それから、クレア、わたくしに着いてきて」


「「かしこまりました」」


乳母の子である、クレアはわたくしの一の側近です。教育を受けたときも一緒にいたので、考えてくれるとき、一番の助けになるのは彼女でしょう。

自室の近くにある、執務室と呼ばれる部屋に二人で入ると、お茶を飲みながら話し合いの始まりです。


「まず、教えなければいけないことは決まっているのですか?」


「そうね…それほど多くはないはずよ。ヴィクトリアが教えるところもあるから、わたくしが教えるのは、実践的なものみたいだから…」


「とすると、クリスティア様の神石は用意されるのですか?」


「そういうことになるわね。それから、体内にどれだけの神力を保持しておくべきかとかも」


「まぁ…そこまでですか?」


「わたくしが見れるときにやる方がいいかと思って」


「安全ではありますけれど…コンスタンツ様の負担が…」


「わたくしは大丈夫ですもの」


「コンスタンツ様…大丈夫じゃないでしょう?」


「え?」


「私に敬語を使うなんて、なにかありますよね」


流石にクレアのことはごまかせません。

わたくしのように、少し特殊な神力を持っているものは、今までも何人かいました。ただし、その能力は神から授けられたものとはいえ、負担になるものでもあります。負担に耐えられずに…特に周りからの特殊能力への期待に耐えられなくなって、体を壊したり、心を患ってしまう人もいたのです。

そういうことにならないようにと、わたくしの周りは心を砕いてくれています。でも、たまに、苦しくなるのは仕方ないことでしょう。


「コンスタンツさま。能力を使わなくてもいいんですよ?」


「クレア?何を言っているの?」


「だって、コンスタンツ様だけが苦しむのはおかしいですもの。たしかに、コンスタンツ様に見てもらいながら調節したほうがいいのはわかります。クリスティア様の体が弱いから、そうすることを皇后様や殿下も望んでいるのも」


「ならば、わたくしはそうするしかないじゃない」


「違います。コンスタンツ様の自由にしていいんですよ。だって、別に、コンスタンツ様の助けがなくても神力の調整はできるのですから。それに、教育だって、皇后様がされても、殿下がされてもいいものです。それを放り出しているのですから、コンスタンツ様が責められる理由もないですよね?」


「それと、これは別じゃない?わたくしはお姉さまを苦しめたいわけじゃないのだから」


「コンスタンツ様…」


「わたくしがやりたくてやるのよ」


「ならば良いのでしょうか…?」


「えぇ。良いの」


「いいですか、嫌なときは嫌って言えることも大事なのですよ」


「クレア?」


「断るということは勇気がいることなのは存じておりますけれど。でも、だからこそ、私は、断るという選択肢をコンスタンツ様に持ってほしいです」


「そう…でも、わたくしには簡単じゃないわ」


「第一皇女という、利用されやすい立場ですから。私は別に皇女という立場に執着してほしいわけじゃありません。ただ、利用されて苦しまないでほしい。コンスタンツ様の望まない結果にならないでほしい。それだけです」


次は、2月11日に更新になります。たぶん。



まだ、松開けてないので、セーフということで、あけましておめでとうございます。と言わせてください。

今年は去年以上にたくさんかけるといいなと思っています。どうか、今年も、ティアとエドたちを見守ってあげてくださると嬉しいです。

あと、構想だけ考えたのに、時間がなさすぎて放置されてるお話があるのでそういうのもかけたらなと思います。転生モノとか、ループものっていうのかな?とか…もし、読みたいなって思っていただけましたら、そちらの方もよろしくお願いいたします。

改めまして、新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。


あ、2月の更新は、11日…建国記念の日です。今しばらくお待ちくださいませ。

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