残念主人公の憂鬱
初投稿です。下手くそかと思いますが、よろしくお願いいたします。
十六年生きていれば、あらかたのことは高校生であっても理解できるというものだ。その理解した結果言えることは、俺、北浜柊は持たざる人間であるということだ。
ラノベなどで無自覚に女子が寄り付いてくる主人公というのは、みんなこれといった魅力はないのだ。むしろ欠点の方が多いと主人公自身は考えていることだろう。他の人からすれば、興味も普通持たれないような非リアにどういう訳だか、学園のアイドルがくっついてくる。そんな主人公補正というのを彼らは持っているのだ。俺は一応、この物語の主人公ではあるが、そんな不思議な力を持ちえていない。なぜなら、俺は興味もない中身の空っぽで、自分の名声は保つためにすり寄ってくる女子に囲まれているリア充であるからだ。
そんな下らないモノはいらない。そう思っているが、踏み出せない、臆病な男なのだ。
四月のある日の放課後、人の少なくなった教室で俺はそんなことを考えていた。
「また、残念なことを考えてるね、柊」
隣から笑いながら言ったのは、彼こそラノベの主人公にいそうな俺とは話せるが、どちらかというと非リアの分類されるであろう幼なじみの鈴原京太郎である。
「お見通しか。さすが十年以上幼なじみをやっているだけあるな」
「そんな表情をしている柊は大体が残念なことを考えているからね。しかし、そんな気持ちとは裏腹に女子が寄り付いてくるとか本当に羨ましいなぁ」
「譲って欲しければ譲ってやるさ。俺はステータスだけを求めてすり寄ってくる女子はむしろ嫌いだからな」
「いや、無理だな。俺なら柊についていくのは難しそうだし」
彼が考えているほど、難しいだろうか。ルックスにしか目のない偏差値の低そうな女子には相槌を打ちまくっとけばいいのだから、小学生でもできると思う。
(俺の女嫌いも相当なもんだな)
俺は心の中で苦笑いする。中学生ぐらいからだろうか。ルックス目当てで近づいてくる女子が現れてきたのは。俺がイケメンなのは顔だけで、むしろ性格はかなりひねくれているだろう。そんな本性を現すと、大概の女子は離れてくるのだが、しばらくするとまた近づいてくる。興味もない女たちに囲まれて男子からは目の敵にされ、悪い噂がつきまとう。そんな生活を繰り返しているからだろう。
「柊はさ、本当に女子が嫌いなんだね」
「まあな。こっちの頭までバカになりそうな気がするからな」
そう言うと京太郎はニヤリと笑った。
「そんな柊に面白い話があるよ。聞くかい?」
「どうせ大したことじゃないだろうけど、まあ暇だし話してくれよ」
俺は投げやりに言う。
「俺が所属している演劇部なんだけど、めちゃくちゃ面白い女子がいるんだよ。柊の考えているリア充とかとはかけ離れた存在であるようなね」
「そんな女子がこの学校にいるのか?」
「まあ、騙されたと思ってついてきなよ。楽しくなるよ」
京太郎はそう言って立ち上がる。
「おい、待て。俺は部活には入らないぞ。バカどもの面倒見るので疲れてるんだよ」
俺が立ち上がろうとせずにいると、
「まあまあ、いいから」
京太郎は俺を強引に立ち上がらせた。
京太郎はなんだかんだ頑固だ。ここで頷かなかったら、しつこく勧誘してくるだろう。なら、とりあえず一緒に行ってすぐ帰ればいい。
「分かった。少しだけだぞ」
俺はため息をついて立ち上がった。しかし、この決断を俺は死ぬほど後悔することになる。
京太郎に案内された場所は校舎の僻地というべき、特別棟の四階の隅の部屋だった。
「入るよー」
京太郎がノックして中に入る。中にいたのは二人の女子だった。
一人はすらりと背が高く、胸もそこそこ大きい、そして何より顔のめちゃくちゃ綺麗な美少女である。もう一人は、小学生かと思うぐらい幼く見えるが、相当胸が大きいであろう女子だった。
しかし、俺はスタイルのいい方の女子を見て、不吉な予感がした。この人は相当クセのある人ではないだろうか。そんな女子を見ながら、俺は呟いてしまった。
「……かわいい(誰だよ、おい)」
やべ、思ってたことと言うべきことが逆になっちまった。
そう思ったと同時に俺は、顔を真っ赤にしたスタイル抜群女子に壁に押さえつけられてしまった。
……というか、その胸が当たっているんですが……。
あらすじの書き方が難しいなぁ。
評価、感想などよろしくお願いします!✨