禁忌の子 満月の夜に…
このサイトの機能も使いこなしていない、というかよくわからないどうしようもないやつですが、そんな奴の作品をご覧になる方々へ。
完全な自己満足ですので、誤字脱字、その他諸々、目をつぶっていただくと幸いです。
あるところに、小さな小さな世界がありました。その世界には、たくさんの人が住んでいました。
そんなたくさんの人が住んでいる中でも、最も小さな集落の中に生まれた、一人の男の子がいました。
その男の子の名は、リヒト、と言いました。
リヒトは、その村では奇怪とされている、満月の夜に生まれました。おかげで、小さな集落は大混乱。
リヒトは、生まれた瞬間から目を開け、蒼い瞳をあらわにしていました。
まるで、月の光のようなその瞳を。そんなリヒトの両親は、リヒトをひどく傷つけました。
「あっちへ行って!近づかないで!」
「禁忌の子め。お前は俺たちの死神だ。」
そんな両親に、リヒトはずっと謝っていました。
「ごめんなさい、お父さん、お母さん。」
そんな日々がずっと続いていきました。
それから何十年経ったでしょう。リヒトの父親と母親は、老いて死んでしまいました。
ですが、リヒトは悲しまず、ただそこに立っていました。その姿は、13歳で止まったまま。
そんなリヒトを、集落のみんなは気味が悪いと蔑みました。そして、リヒトは悟ったのです。
ここにいてはいけない
と。
リヒトの両親が亡くなった晩、リヒトの姿は消えていました。
集落のみんなはそれに気付きながらも、心配も、探すことも、その事実を見ることも放棄しました。
それから、リヒトの存在は、人の中から消えてしまったのです。
…………それから、人の世で何世紀経ったでしょう。
この物語は語り継がれ、現代にまでも影響を及ぼしました。満月の夜に生まれる子供は、禁忌の子。
なぜ禁忌のことなるかは明かされないまま、満月の夜に生まれる子供がリヒトからずっと現れずにいるまま、ずっとずっと語り継がれ来てました。
そしてまた、小さな町に影が一つ。黒い髪に……蒼い目の少年がおりました。
さてさて、ここから始まる物語の終わりは、来るのやら。
投稿は毎度毎度遅れる可能性が高いです。はい。すみません。読んでいただきありがとう!