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狭間にて
始まりと終わりを行き来せし者
昼と夜を歩き未だ帰らず
始めと終わりは常に隣で
光と闇は手をつなぎ
朝日と夕日はともに笑い
天と地は繋がることを望む
戦士は剣を構え、その切っ先には影の血が滴り
賢者は本を抱え、その隙間に光の子等を踊らせる
朔と望がともに廻り
善と悪が結託す
光は闇に飲まれ
闇は光に喰われ
驚喜と叫喚の中を廻る
『波』が波紋を広げ
至高の時は終わりを告げる
奈落の夢が生みし波
その波を持って終焉が始まる
夢の名を『アイヴィス』
全てを飲み込みし者
闇の王タルナス、夢に挑みて飲まれ次の波となる
光の子アウリル、夢に語りて喰われ次の波となる
光と闇を浴びしもの
母に祝福を受けし子等
夢の先へと剣を掲げて
ただ沈黙とともに行脚す
始まりと終わりを行き来せし者
昼と夜を歩き未だ帰らず