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新世界の神に俺はなる!  作者: レイモンド
第四部
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爆誕!ステ極振り魔法少女いっきまーすミ☆ その39

 


 さっそく収入を、と思って仕事を受けるためにハンターギルドに登録をしに行ったところ、正式な実績のないあたし達には初級ハンターライセンスが発行された。このランクのハンターはランクの低い依頼、もっとはっきり言ってしまえば報酬のやっすい依頼しか受けれない。

 キメラタイガーとかクリスタルドラゴンとかブースト・グレートホーンとか単独で討伐してるのに!!

 わがまま言ったところで証明できないんだから仕方ない。ランクが上がれば報酬の高い依頼を請け負えるようになるみたいだから、ちゃっちゃとランクアップを目指さないと。


 初級ハンターの仕事では、二人で働いて1日700メルドになるかどうか。

 食事つきの安めの宿屋だと一泊分強の額。手元には小銭程度しか残らない。

 ただ仕事自体はいっぱいあって、選り好みしなければ毎日何らかの収入を得られる。

 基本日雇いの単発系が多いけど、中には一定期間継続して請け負うタイプもあった。こっちの方が若干報酬が高めだけど、早いとこ実績を積み収入を得たい現在のあたし達には向いてない。


 一ケ月働いた結果は15560メルド。

 レベルは126にアップ!

 125から126……。一ケ月で1つしか上がらなかったよ……。


 町の外に行く任務中にモンスターに遭遇したけど、ランクの低い仕事は危険度が低いからそう分類されているわけで、出てくるモンスターも弱小ばっかり。獲得経験値は当然低くて効率悪い。

 毎日働くつもりだったけど、初級と言えどさすがに連勤(?)は体力的にしんどくて、週に一回くらい休ませてもらった。

 ルファラの暦は地球と同じで十二ヶ月で一年だけど、どの月も三十日で一ヵ月。六日で一週間の五週制。

 曜日は日、火、ひょうふう、土、月と分かれてる。地球と似てるようで微妙に違うから何度間違えた事か。


 アパートと馬車預り料、それとこの1ヶ月で見えてきた生活雑費を計上すると、ひと月あたり約10000メルドの出費が必須。たまにしなくちゃいけない剣の手入れや矢の補給にかかるおよそ1000メルドも追加経費として見ておかなくちゃ。税金がわりに支払うギルド登録ライセンス料が一人月額800メルドだから、手元に残るのは3000メルドほど。


 町で暮らすのってお金かかるなー……。

 都会の物価が高いのはどこも一緒なんだなあ。

 この調子だと資金に余裕を持たせるためには三ヶ月はかかりそう。

 もっと実入りのいい仕事がしたいです。


ヒー【それでもヒールエールやハイキュアー買わなくても平気になったから、大分節約できてるよ。一人旅の時は消耗品の費用がバカにならなかったし。だいたい月に2000メルドは見てたかな】


 と、家計簿と言う名の出納帳を睨んで唸ってたあたしにヒースが声をかけた。そーだねえ。確かに地球でも一人暮らしは何かと高くついてたかな。

 二人で手を取り合って頑張れば、お互い相手の負担を軽くしてあげられるし、何よりハッピー。

 こう言う関係がうれしいの。


 一ケ月もすると、街でのあたし達の評判が上がってきた。お店の店員さんにも顔を覚えられ、アパートのある地区の住人さん達にもちょいちょい声をかけられるようになり、おすそ分けをもらったりする事もたびたび。

 これは身に染みついた笑顔の迅速対応の賜物か。あの日々は思い出すだけで腹立ってくるけど、経験は色々と無駄にならないものだなぁ。


 二ヶ月経った。ヒースの剣はまだ完成しない。レベルも上がらず……。辛い。

 一方あたし達は迅速確実に依頼を達成し続けてきた事をハンターギルドに認めてもらい、中級ライセンスを発行してもらった。やったね!

 ところが登録料が一人1500メルド(月額)……。たっけぇよ!!

 でもこのランクで受けれる仕事に報酬が1000メルド以下の物はない!

 ただ初級と違って達成するのに数日かかる事も多いと説明を受けた。高額報酬の依頼ほどその傾向が強いそうな。そのため初級の方でやれていた他の仕事との掛け持ちは難しく、小回りが利きにくいのが難点だ。

 また報酬は成果次第で増減する事もあるそうだ。日割り計算して損にならないよう、迅速に達成しないといけないな。

 だけどどう考えても利益率はこっちの方が良いし、何より今までよりも体に余裕をもって働く事が出来る!

 これまで以上にやる気出てきた!


 中級の仕事の中には複数人でパーティー組む事を条件とする物があったりしたけど、あたしは見知らぬハンターさんともほいほい仲良くなってちゃっちゃと任務をこなしていく。

 この辺、昔取った杵柄きねづか。ずっとソロ(※1)してたヒースはこう言うの苦手みたい。

 あー、でも居たなぁ。あたしらのチームに野良(※2)で入ってきたは良いけど、口数も少なく淡々とプレイしていく人。ネトゲってひきこもりでも社交的になれる良い場なのに。あ、ひきこもりって断定しちった。ノリに着いてこれなかっただけかもしれないな。ごめんなさい。


 頑張って仕事に励み、レベルも129になった。収入もどん!と跳ね上がり、今月は30000メルドを超えてきた。すげー! 生活かなり余裕!

 さらに交流のできたハンターさんとアイテムの物々交換したりして、出費なくアイテムをゲット!


”ミラージュリング”


 精神力 +150

 防御力 +30


【きれいな指輪。魔法の力で遠近感を奪い、敵の攻撃が当たりにくくなる】


”聖蛇の篭手”


 攻撃力 +100

 防御力 +230

 命中力 +200


【お伽話に出てくる、道に迷った人を導く聖蛇を象った篭手。軽いが丈夫。狙いがより正確になり、弱点を突きやすくなる。戦士専用の装備】


 いいねいいね! あたしとヒースにとってうれしい付加効果のある防具!

 代わりに任務の報酬で獲得した”魅惑のかんざし”と”破邪の強弓”をあげた。

”かんざし”は効果が微妙だったけど、お店で鑑定してもらったところ売価が良いので換金アイテムとして確保してた物だし、”強弓”は弦が強すぎてあたしじゃ引けなくて持て余してたので丁度いい感じ。

 あー、こう言うのってMMORPGの醍醐味のひとつだよね!


 ハンターギルドでの仕事を楽しみ、仲間内での信頼と名声も上がってきたそんなある日、ハンターギルドの方から直接あたし達に依頼があった。依頼、と言うか相談か。

 王国の騎士団から問い合わせがあったそうだ。

 以前ドルトン鉱山で起きた事故で負傷した作業員さんを治療した法術士を探しているんだとか。


 特徴は金髪で翠眼、細身で背の低い、紫の服を着たトラ柄の腰巻をした少女?


 それってあたしですね、はい。


 ギルドのマスターさんも当然気付いていたようで、その確認をしたかったらしい。

 そのうえでマスターさんは本題を切り出した。

 端的に言えば応援の要請だ。

 瀕死の重傷を負った作業員さんを魔法で即座に救った事が本当ならば、是非力を貸してほしいんだそうだ。


 何でもこの十年、ずっと悩まされ続けていたモンスターがいるとの事。

 そのモンスターは群れをつくっているらしい。

 これまで群れになるモンスターは群れ全体を見れば脅威でも、個体はそれほどでもないと言われていた。ところがそのモンスター達は邪眼王の力によって、一体一体がランクAを超えているそうだ。

 ランクAのモンスターは一体でも基本複数人でパーティーを組んで戦うもの。そんなのが群れを作っていると言う。しかも恐ろしい事に非常に指揮の取れたチームを形成している。

 総評として、危険度は最低でもランクS。


 騎士団が苦戦をするようなモンスター、すなわちランクS以上はこれまで人間界には存在しなくて、ドラゴンのような古くから知られる神話に出てくるモンスターが稀に確認される程度。

 魔王を倒すために魔界を攻めるにあたって、人間界にそんなモンスターを置いておくわけにいかず、幾度も討伐を試みてきた。しかし引き際の見定めも的確で、これまでほとんど群れに損害を出さずに人間の追っ手をあしらってきたと言う。

 本格的に魔界との戦争に終止符を打つためにも後顧の憂いを断たねばならず、ここで何としても抑えておきたいとの事。

 少しでも手練れに協力してほしいらしく、募集がハンターギルドにも来たそうだ。

 特に戦える回復役は少なく、あたしに白羽の矢が立った。


 いいでしょう。やってやろうじゃないの! あ、もちろんヒースも一緒じゃないとヤですよ。


 目標はオルギ山岳地帯をなわばりとする”バルバロファング”。

 クリスタルドラゴン以来の大物だ。




 

~久しぶりな用語解説 ネトゲプレイスタイル編~


※1:ソロ・・・ダンジョン、ステージを単独で踏破する孤高のスタイル。アイテム、経験値の横取り、独り占めと言った複数人でのプレイ時に生じるトラブルの一切を排し、落ち着いて探索が出来る。

 その他、撃破に特殊条件(破壊箇所の順序、または攻撃禁忌など)があるレアモンスターに遭遇した時、他プレイヤーによる誤射などで失敗すると言った事故も起きず、確実に処理できると言うメリットもある。

 しかし当然すべての敵を単騎で相手取らなくてはならず、リスクはかなり高い。任務を全うするには一定以上の腕前が要求される。

 またギミックによっては解除するために一定人数を必要とする物があり、単独では全エリアを踏破しきれない事も多い。

 プレイ中に生じた出来事すべてが自己責任と言う荒行。

 これでプレイしているからと言って、決してぼっちとかハブられたとか言う訳ではない。


※2:野良・・・特定のチームを作らず、他の既存のチームに乱入させてもらって遊ぶスタイル。

 低レベルプレイヤーが安全に経験値を稼ぐために、高レベルのチームに協力を仰ぎ飛び入り参加するケースが良く見られる。

 募集をかけて手の空いている者同士で即興のチームを作って遊ぶ事も多い。

 初対面のプレイヤーと同行する事が必然的に増えるスタイルのため、ネットリテラシー、エチケット、マナーを身に付けていなくてはトラブルを起こすケースもある。

 なにより人間力が試される一般社会の縮図、それが野良スタイルであろう。


 ソロプレイ時にロックし忘れ、突如初対面のプレイヤーが野良で途中参加してきてもトラブルを起こさずにプレイを継続できれば、そのプレイヤー達は両者ともマナーまで一流である。


現在不定期更新中です。ご迷惑おかけしております・・・


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