表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新世界の神に俺はなる!  作者: レイモンド
第四部
73/102

爆誕!ステ極振り魔法少女いっきまーすミ☆ その21



 やっと次の町、フミトにたどり着いた。

 道中鹿のような犬のような、なんとも言えないモンスターをはじめ、爬虫類みたいなのとかでっかい昆虫とかが何度も何度も襲ってきた。

 まあ、どれもあたしの相手にならないんだけど。

 そんな強いモンスターじゃなくても積み重ねは力。経験値は貯まっていって、現在109まで上がりました。

 いいねえ、順調順調。


 しかしアイテム、メルドは落とさない。

 自ら金策して、アイテムはお店で買わなきゃダメなのかー。


 と言うことで安全対策課の人達に倣って、倒したモンスターのお金になりそうなパーツを確保。鹿のような犬のようなよくわからないモンスターの角以外は手軽に取れそうなパーツがなかったので、それらは放置。

 解体するとかマジ無理です。

 サイズに関わらずモンスターのパーツはアイテムパックに一種につき十個しか入らなかったので、あとは幌馬車に備えた大きめの木箱に入れて持ってきた。


 雑貨屋さんで消耗品を買いつけて、ついでに買い取ってもらえるかどうか聞いてみた。

 二束三文かもしれないけど、こうやってお金になるならないを学んでいけば良いさ。まだまだ報酬は残ってるし、焦らずともOKさ。

 大量になりすぎて非力なあたしじゃすでに運べない重さになってるから、馬車のところまでご主人に来てもらって実物を見てもらった。


シル【あの、これなんですけど、売れませんかね?】

グー【ヴォルガゼルの角が、こ、こんなに大量に?!お嬢さんどこでこれを?!】

シル【あー、っと。トルキネの町からこの町に来る途中でいっぱい・・・えっと、何か問題でも?】


 馬車BOXに満載したよく分からないモンスターの角を見せたら、雑貨屋さんのご主人にすごくびっくりされた。


シル【買い取ってもらえない・・・とか?】

グー【いやいや、とんでもない。これは強壮剤だけじゃなくて病気の治療薬に広く使えるから、高値で買い取るよ。ただこの角はめったに採れないんだ。それに驚いてね。ヴォルガゼルが攻撃態勢に入ってる時だけ生えて、それ以外の時は角は消えてなくなってるから、襲ってきた時一発で仕留めないと・・・それをお嬢さん一人でこんなに?】

シル【ええ。何か道行く途中途中でしょっちゅう襲われました】

グー【そうか、よかったなあ。これはトルキネからここまでの道のりで手に入る一番高価な品物さ。ヴォルガゼルはランクC程度だから倒すこと自体は難しくないんだが、相手が強いとみると襲ってこない習性がある。仕入れを頼めるような高ランカーは独特の雰囲気があるからか襲われなくてな。まだ駆け出しでランクの低いハンター達の換金アイテムとして珍重されてるんだが、こんなに持ってきた人は初めてだよ。お嬢さんの姿に騙されたんだな。お嬢さん、見かけによらずなかなか良い腕してるみたいだね】

シル【やだなー、店長さん。あたしは見た目通りひ弱な女の子ですよぉ】

グー【はっはっは!このご時世、女の子たった一人で旅をしている時点で普通じゃないよ。ワケありでかなりの使い手だね?詳しく話さなくても良いけど、一人旅は苦労するだろうから色付けておいてあげるよ】


 ヴォルガゼルの角、全部売って7000メルド也!

 ビギナーズラックって分かってるけどうれしい!

 一度に大量に仕入れたし、ちょっとおまけをつけてもらってこの値段。キメラタイガー討伐の現金報酬並みになった。


 やったね! またしばらく生活に困らないよ!



グー【あーそうだ。ワケありと言えば、最近よく店に来る男・・・って言うより少年だな、がいるんだ。そいつも一人旅でな。なに、無理にとは言わんが会ってみたらどうだい?】


 パーティーを組むのは悪い事じゃない。多分そう言う意味で声をかけてくれたんだろう。

 一人旅も結構だけど、不測の事態もありうるし考えても良いかな。特にあたしの場合、体力最低だ。タイガーパレオの体力ブーストがなかったらここまでの道のりを無事に乗り越えられたかどうか……。

 助け合える仲間がいたら心強い。

 もちろん気が合えば、だけどね。

 ミケ、アグ、テラ、マサどうしてるんだろ。


 その時向こうの方からあたし達の方へやって来る人が見えた。


グー【お、噂をすればってやつだな。あいつが今話した男さ】


 帯剣してるから戦士系だ。 前衛のできる仲間は頼もしいな。魔法はあたしで足りちゃうし。

 どんなコかなー? 実力のほどはいかがかなー? おねいさんが査定してあげるよ~、ゲスゲスゲス(笑い声)


 わっ かわいくてカッコいい。

 濃い金色の短めの髪に、赤いバンダナが映える。

 品のある感じだけど軽鎧の装備からのぞく二の腕は引き締まってたくましく、全体的に線は細くない。イイネイイネ。


 ほ~、っと軽く魅入ってたらすごく怪訝な顔をされた。そんな露骨な対応しなくてもよくない?!



 それがヒースとあたしの出会いだった。



 

 まことに勝手ながら私事が立て込んできたため、しばらくの間執筆時間がこれまでのように取れなくなってしまいました。

 可能な限り週に二、三回の更新が出来ればと考えていますが、不定期更新となってしまう事をご理解ください。

 更新時間はこれまで通り朝に行います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ