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新世界の神に俺はなる!  作者: レイモンド
第四部
62/102

爆誕!ステ極振り魔法少女いっきまーすミ☆ その10



 ステータスを極振りし続けてプレイしてきた結果、とんでもない状況になった。


LV150(キャップ)


攻撃力 340

精神力 19091

命中力 228

防御力 205

体力  72

HP  531


……。


テラ【シルフィー極端すぎね?】

ミケ【ここまで来ると褒めるしかないニャー】

マサ【俺もこれ防ぎきる自信ないわ】


 あたし自身も感無量。BPも使えるだけ全部精神力マインドに注ぎ込んだもん。

 にしてもマインド19091って。最早笑いが止まらない。


 ちなみに。


テラドールLV150

種族 エルフ♂

職業 奇術師


攻撃力 2803

精神力 4900

命中力 877

防御力 1480

体力  468

HP  3572


ミケーレムンバLV150

種族 獣人♀

職業 剣闘士


攻撃力 6504

精神力 400

命中力 1400

防御力 2040

体力  880

HP  4689


マサムネミツLV150

種族 ゴーレム♂

職業 デスマシン


攻撃力 4229

精神力 0

命中力 1003

防御力 5011

体力  1534

HP  6666


 全員LVキャップなのに各数値の合計が違うのはスキルツリーの強化度合と、種族性別による伸び率、あとHPが体力に応じて補正される事が原因。


 命中力は1000くらいあればULTモードダンジョンでも通常攻撃でミスが無くなるので、無理してそれ以上に伸ばす人は少ない。あとは自分のプレイスタイルに合わせて他のパラメータにポイントを振る。

 つまりこの数字は各個人が行き着いた一番安定して回れる力の表れなのだ。

 

 あたしはもう完全な魔法特化。

 かわりに難易度中程度のステージの雑魚にワンパンで画面真っ赤になる(戦闘不能になると目の前が真っ赤になって動けなくなる)状態。

 ただし魔法使わせたら一撃で粉砕できない雑魚モンスターはいない!


 マインド7000を超えた辺りで通常プレイでは何の支障も感じなくなってたんだけど、それでもあたしは極振りを止めなかった。

 だって少しでも硬い敵がいるのが気に入らなかったもん。

 魔法無効っていうどうしようもないヤツが出てきたらどうしようって思うけど、そもそもパーティー組んでるからそう言う敵はミケやマサに任せちゃえばOK。

 逆に物理無効ってのが出てきた時は任せてもらえばいい。

 そう言うのがパーティー、仲間だし。仕事もこう言う連携がちゃんと取れてればストレス溜まらないんだよ…… わかってんのかクソ上司無能野郎……


 最近特にストレスゲージの上昇がマッハな環境にあるあたしは、磨き抜かれたマインドをもって見境なく敵モンスターを撃砕していた。

 あたしの前に立って生きて帰れると思うなよ!


 今もステージボスを沈めた所だ。

 亡霊船型のボスで、沖から大砲撃ったり、魔法で大波を起こしたりしてくる遠距離パワータイプのめんどくさい相手。プレイヤー全体の撃破数はやっぱり少ない。


ミケ【シルがいるとここ回るの楽だニャー】

シル【奇跡の魔法少女シルフィーちゃん! イェア!゜+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+゜】


 ここのボスの攻略の基本は、ゴーレム系が盾になって、着岸して乗組員モンスターを降ろしてくる時に剣士系を甲板に送り込んで本体コアを壊す。

 亡霊船には破壊部位がいくつもあって、壊した数だけドロップアイテムが多くなる。

 大抵は大勢で乗り込んでぼっこぼこにした後でコアを壊すんだけど、乗り込むまでに時間がかかるので、周回目的の今回はあたしが浜辺から全体魔法五発で轟沈させた。


マサ【ただの暴力団だろ】

シル【暴力団?!】

アグ【よう、皆の衆】

ミケ【あ、親分ニャー】

アグ【親分?】

テラ【兄貴!お疲れ様です!】

アグ【お、おい何があったってんだよ。なあマサ】

マサ【おう叔父貴。うちの鉄砲玉がまたやらかしてな・・・】

アグ【鉄砲玉?あ、シルフィー?】

シル【なんでノータイムであたしって分かんの!?】

アグ【他にいるか?】


 ぐぬぬぬ…… こいつらだって必殺技アーツや特定武器強化しまくって相当なモンになってるというのに……

 ミケなんて特にヤバいじゃん。接近して獣化解放したらあたしと変わんないよ?


マサ【ゲージ貯まったミケが暴れるのも大概だが、スタートから最後まで、距離関係ない強さのシルフィーの方がバランスブレイカーだと思うぞ】

シル【なんであたしの考えてたことが分かるの?!】

テラ【年の功じゃ?】

マサ【じじい言うな】

テラ【それにしてもシルフィーのプレイは真似できんわ】

アグ【確かに。でもこいつが低HP紙防御でも戦える事証明したよな】


 ふふふ! 褒めろ、褒め称えよ!

 そう、あたしのプレイスタイルは魔法使いの中でもかなり特殊なのだ。

 戦闘は基本的に前作を踏襲しているけれど、今回からは相殺システムができた。

 簡単に言えば敵モンスターの攻撃にプレイヤーの攻撃をぶつければ、その分威力を削げるシステムだ。

 一撃死するような全体範囲攻撃もこれで被害を減らすことができる!!

 しかも敵モンスターの攻撃にはウイークポイントがあって、そこを的確に撃ち抜けばキャンセルできると言う、かなりテクニカルではあるけど極めれば紙防御でも高難易度ステージで生存する確率が高くなるシステムだ!

 あたし達魔法使いは基本、防御体力HPが低めになりがちのため安全の為に遠距離からの攻撃になる。でもそれだと魔法を当てるための距離も離れてしまうので、威力精度が落ちる弊害がある。射程の長い高威力の魔法は発動までに時間がかかるし、消費MPもかなり大きいのでボス専用。道中はモンスターの猛攻をかいくぐりながら接近して魔法で攻撃すると言う死と隣り合わせの状況だ。

 しかしこの相殺システムを使えばモンスターの攻撃をキャンセルして近くで必殺の魔法を叩き込めるのだ!

 この領域に至るまで何度画面真っ赤になったことか……

 まさに死に覚えゲーだった。


シル【極道とは道を極める事・・・。ならばあたしこそ真の極道者!】

テラ【すごいけどあまりほめられない】

ミケ【PFOU2の時からドMと思ってたけどこれ程までとはニャー】

シル【あたしはアンタのロールプレイっぷりに脱帽してるよ?】


 腰を下して手を舐めてぐしぐしと顔の毛づくろいをしているミケの頭を撫でくりまわしてやる。

 ごろごろ言いながら頭を擦り付けてきた。

 あたしよりも大きな三毛猫っぽい獣人アバターだけど超かわいい!

 VRシステムなのでこう言うアバターの動きはプログラムされた物じゃなくてプレイヤーの意志による動きが反映されている。

 つまりこの動きはミケ自身の物。完全に猫になりきってる。やるな、コイツ。


アグ【これがおっさん鎧武者のポールだなんて他の連中信じねーよな。しくったなぁ】


 ホントホント。あたしも最初見た時はびっくりしたもん。えっ「これが殿との?」って(PFOU2では

あたしはポールの事を殿って呼んでた)。

 にしても、この中じゃ一番関係が長い二人が再開した時はほっこりした。

 ニャーニャー言って喜んでたミケ超可愛かったよ!

 しかしこの後でかい三毛猫が恐ろしく辛辣な事を言い放つ。


ミケ【フリーター脱出しても派遣切りされてまたフリーターに戻った人には飼われたくないのニャ。今はこっちからお断りニャ】

アグ【しくしく】

ミケ【まだ私より若いんニャから頑張れニャ!】


 アグリエル…… がんばれ。これって多分愛だから。

 この中で一番最後に始めたとはいえ、レベルキャップ目指してる場合じゃないぞ。





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