表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新世界の神に俺はなる!  作者: レイモンド
第二部
16/102

召喚!攻撃無効系女子推参! その6

 



 どうしてこうなった……





「ゆ、勇者ゆうじゃだあああああ!」


 アタシを見ると妖怪達が逃げていく。あ、魔物か。

 出来るだけ戦うつもりはないから、逃げてくのまで追いかけるつもりはない。

 嫌だって言ってるのを無理矢理するのは性に合わないもん。されるのもヤだし。

 逃げないで襲いかかってくるのもいるけど、ホントそのたんびにチビりそうになってる。でも。


「ぐあああああああ!」


 いや、アタシなんにもしてないンすよ、ホントに。

 飛びかかって噛みついてきたんだけど、歯がボロボロになって、口がグチュグチュになって倒れてった。

 んで、ビクンビクンってして動かなくなった。

 グロい、ハンパなくグロい。


「おのれぃ!!」


 何そのでっかい剣! ヤべーってそれ!

 でもアタシがもらった盾で守ると、ボッキーン! ってスゲー音立てて折れた。

 毎回の事なんだけど、毎回チビりそう。


「な、何だその盾は!」


 いや、ホントそこらへんの市販品の安物です。これくらいしか持てるのないんだもん。

 でっかい手でアタシの腰の辺りをつかんできたけど、触った瞬間にそこからグズグスになっていく。

 その様子がキモくてブルっちゃった。お腹のあたりをどんって突き飛ばしたら、そこからずあーって灰になっていっちゃった。

 こ、こえーよ…… 何だよこのホラー……


「やった! 勇者アミカが獣将ダフダを倒したぞー!」


 何もしてないンスよ、ホントに。


 アタシは無効化能力者キャンセラーなんだとか。まぼろしの存在らしい。

 簡単に言うと魔物の攻撃が一切効かないんだって。


「アミカ様、ちょっと違います。魔力が通じないんです。魔法、法術は魔力をもとにいろいろな効果を出す技ですから、アミカ様には影響しないんですよ」


 エシャリがなつっこい笑顔でアタシの鎧(改造して軽くしてもらって、脛や肘から下、あと胸のとこしか残ってない)を外してくれてる。


「魔物は人間よりも体内の魔力の量が多いです。ランクが高い魔族ほど有する魔力量は膨大ですから、上位の魔族になればなるほどアミカ様に触れることすら出来ないんです。触れた途端に体を保てなくなって崩れちゃうんです」


「難しいことは分かんないけど、アタシは魔族の天敵ってこと?」

「そう! そう言う事です!」


 エシャリにほめてもらった! うれしい!


「でも剣が折れたりするのって、なんで? 毎回怖いんだけど……」

「魔族が手にすることで多めに魔力が流れてるんでしょうけど…… 何ででしょうね? でも不思議とアミカ様の手にする防具がアタックキャンセルになってますから大丈夫みたいですね」

「でもアタシが持てるのがほとんどないじゃん」

「そーですねー…… 上級装備は大抵法儀や魔法で属性付与してますからねー……」

「かっこよくもかわいくもないしー!」

「意匠凝らしてあると職人の魔力が入っちゃいますからダメでしたねー……」


 そう! ホント、マジありえんし! こっち来てツケマもネイルもコスメも全部ガマンしてるっつーのに!

 アクセもダッセーのしか触れないとかマジどんだけ!

 化粧とかに頼らなくてもアミカ様はきれいですよ、ってエシャリは言ってくれたけど、アンタみたいなナチュラル美少女に言われるとなんか自信なくなンのよ……


 髪も紅茶プリンになってきたし、マジサイテー!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ