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ゴンザレスを庇い、全身に梶原が放った霊符を受けた
バルキリーは
『ぎゃあぁ……』
と悲鳴に似た声と共にその躯を石へと変えた。
梶原がバルキリーを石に変えている頃……
やっと、梶原の呪縛から逃れる事が出来た円【まどか】は
巫女服の懐から別の霊符を取り出すと
「頼むわね!君達……」
と取り出した霊符に呟くとその霊符を空に投げた。
ボワン……
と音と共に円【まどか】が空に投げた霊符は
小型の雀くらいの鳥らに変化すると一斉に
梶原に襲い掛かった。
円【まどか】の霊符が雀くらいの鳥らに変化し、
梶原に攻撃をしている隙に
「に、逃げるわよ!……」
と言うと懐から煙り玉を取り出し、地面に投げ付けると
猛らと共にその場から逃げ去った。
円【まどか】が霊符により、作り出した鳥らを
全て打ち倒すと円【まどか】らがいた所を見ながら
「に、逃げたかぁ…… まあ良いわ……」
と言うとその場に何らかの細工を施すと
円【まどか】らと同じようにその場から姿を消し去った。
円【まどか】の機転により、梶原から
何とか逃げ出す事が出来たが猛の相棒のバルキリーは
石に変えられたままだった。
何とか、円【まどか】の家まで辿り着いた
円【まどか】らだったがボロボロだった。
円【まどか】が傷の手当てをしていると猛が目を覚ました。
猛は石に変えられているバルキリーを見て、
「どういうことだ!……」
と円【まどか】に喰ってかかった。
円【まどか】は自分らに起こったことを猛に全て話した。
やっと、思い出した猛は
「あの野郎!」
と傷が癒えないまま、円【まどか】の家を
飛び出そうとした。
「この戯けが!……」
飛び出そうとする猛のことを押し返す老婆の声が
聴こえてきた。
猛と円【まどか】の前に現れたのは
円【まどか】の祖母の梅子だった。
「な、何だ? ババァ!」
猛は突然、自分らの前に現れた梅子を睨み付けていたら、
円【まどか】は驚いた顔をし、
「お、おばあちゃん……」
と梅子に言った。
「お、おばあちゃんね…… おばあちゃん?」
今まで梅子のことを睨みつけていた猛は驚いた顔で
梅子のことを見た。
「戯け者が…… ここはわしの家じゃ……」
梅子は今まで自分のことを睨み付けていた
猛のことを逆に睨み付けた。
円【まどか】の祖母の梅子は懐からキセルを取り出し、
煙草を吹かしながら、
「今、お前がここを飛び出して行っても
あいつ【梶原】には勝てぬぞ! また、返り討ちに合うだけだ!
そうなりたくないなら、ここで修行をせい!」
と猛にいった。
「修行? そんなもの、いるか!……」
猛は円【まどか】の祖母の梅子にそう言い返したが
「戯け!……」
と言われただけで猛は後ろへと吹き飛んだ。
その頃。 その梶原は街の別の場所にいた。




