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 3

 半分、寝ぼけていた猛は初めは自分の母親が

何を言っているのかわからなかったがすぐに母親が

抱きかかえているのがあのバルキリーだと言う事に気付き、


 「ち、違うんだ…… そいつは……」


 と言い訳をしようとしたが 猛の母親は

柴犬の子犬のようなバルキリーが気に入ったのか、


 「しょうがないわね……  今回だけよ!

貴方がちゃんと面倒を見なさいよ!……」


 と言うと柴犬の子犬のようなバルキリーを

猛に押し付けると猛の部屋から出て行った。

 猛の母親が部屋を出て行き、猛と二人だけになると

バルキリーは


 「これでお前と俺は一緒だ! よろしくな!」


 と言い、勝ち誇ったように微笑んだ。

 諦めた猛はベットの縁に腰掛けながら


 「わ、わかったよ…… で、オレは お前と何をすれば?

良いんだ?」


 と柴犬の子犬くらいのバルキリーに尋ねると

バルキリーは偉そうに咳払いをしながら


 「俺達はこれから冥王をこの世に復活させようとするのを

阻止するのだ!」


 と言うと猛は


 「それじゃあ、簡単なことじゃないか!」


 と言うとバルキリは少し、怖い顔をしながら


 「それがそんなに簡単なことじゃないんだ!

冥王は復活させようとする悪い奴らがたくさんいて……

 俺達はそいつらと戦いながら、冥王の復活を阻止しないと

いけないんだぞ!」


 と猛に言った。


 「楽勝!楽勝!」


 猛はそう言い、再び、ベットに横になり、眠ろうとすると


 「あのさ。おまえなぁ……」


 バルキリーが呆れ顔でベットに横になっている

猛を見ていると敵の気配を感じたのか、

 突然、瞳孔を開き、猛の部屋の窓の外を見詰めた。


 「相棒!敵だ! 行くぞ!」


 バルキリーがベットに横になっている

猛を叩き起こそうとした。


 「うるさいなぁ…… わかったよ!」


 猛は面倒くさそうにベットから起き上がると

重い体を引きずるように自分の部屋から

バルキリーと共に飛び出していった。


 猛がバルキリーと共に現場に到着すると

そこにはすでに空間の歪みが発生しており、

その空間の歪みから何かがこっちに

出てこようとしていた。


 「ここか?……」


 猛がバルキリーによって、連れて来られたのは

猛が空間の歪みに引き込まれた細い路地の

近くの小さな空き地だった。


 「ああぁ…… そろそろ、来るから気をつけろよ!」


 バルキリーは空き地内を犬が人に向かって、

威嚇するような怖い顔をし、見詰めながら、

猛にそう言うと


 『え?……』


 猛が驚いている間に空き地内の中央の辺りの

空間が歪み始めた。

 暫くするとその空間の歪みから鳥の翼のようなモノが

猛らがいる世界の方へと現れた。


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