表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
GlasCube ~仮~  作者: 箱姉
1/2

はじまり

 目が覚めたあの時から、ぼくはここに閉じ込められている。目覚める前のことは、何も

覚えてない。見渡す限り白と銀色の研究室の中に宙吊りにされた大きなガラスの箱、それ

がぼくの動ける場所。外には出たこと無い。いつもこの箱のなかで、顔を隠した研究員さ

んや機械のカメラに見つめられている。最初のうちは怖かったけど、今はもう慣れて何も

思わなくなった。


 箱は全面すべてガラス張りで上からも下からも丸見え。いつもカメラが見ている。箱の

中にはぼく自身と、大きめの布が一枚。あと今着てる最低限の衣服。ガラスに直接身体が

当たるととても冷たいから、いつもこの布にくるまっている。実験が始まるまでは退屈だ

けど、実験のあとは大抵とても疲れてるから、たぶん丁度いいんだと思う。


 時間が立つごとに、天井の方から食べ物が降ろされてくる。紙包みのクッキーに似てい

る物が数個と、ボトルにはいった透明な液体。こっちは水らしい。あと時々それに実験の

薬がついてくる。正直飲みたくないけれど、研究員さんに怒られるから飲まないといけな

い。初めて薬が出たときは怖くて拒んだけれど、研究員さんの視線がとても怖かった。


 研究員さんは機械を操作して食べ物をくれたり、眠るためにと部屋を暗くしたり、ぼく

の面倒を見てくれている。と言ってもほとんど監視みたい。研究員さんの声は聞くことが

できるけど、ぼくの声は通信機を通じてじゃないと箱の外には聞こえないんだって。だか

ら質問には頷いたり、首を振ったりして答えるように言われている。研究員さんは何人か

いるみたいだけど、みんな黒いお面をつけていて顔を見ることができない。


 研究員さんには色々なことを教えてもらった。ここで過ごすための最小限の知識とか、

ぼくの事とか。なんでも、ぼくは一種の魔物みたいな存在らしくて、ぼくの本体は別の場

所で保管されて、その本体が壊れるまで僕自身は絶対に死ぬことがない体になっている。

けれどその代わりに性別がなくなったりと色々と不安定な体になってしまったから、それ

をより良くするために実験をしている、ということらしい。


 あ、あとぼくの名前も教えてもらった。ぼくの名前はーー


 ゲンリ・クアルト


@とりあえず書き始めなきゃ始まんないってことで初投稿となります。

一応ブログ活動を一時期してたことはあるけど黒歴史ってことで。

色々警告タグがついてるのは、今後どうなるか把握しきってないってことで。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ