バカでエロくてピーキーでアル中で自分勝手で加減知らずなヒステリー女だった後輩の女の子が最近は大人しくなっていたと思っていたら、全然全くそんなことはなく、むしろキレッキレになっていた
あのバカでエロくてピーキーでアル中で自分勝手で加減知らずなヒステリー女――富永佑里の様子がおかしい。そう気づいたのは、あの激動の日から一年以上経ったある日のことだった。倦怠期か。それとも俺の望みが叶い、ようやくアイツは普通の女の子なってくれたのか。後者だったら嬉しいことこの上ないのだが……と、俺は悠長なことを考えていたが、それは大きな間違いだった。
「ふふふ、先輩はこっちの方が傷付くでしょ?」
「ふふふ、先輩はこっちの方が傷付くでしょ?」