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Eternal wish   作者: キッド
序章:始まりのようで、終わりのようで<始>
8/83

変わり果てた遊!!

勝ったかのように思えた闘い。


だったが、その瞬間、遊はかわりはて。

その男は魔王といった。

確かに、遊とは比べものにもならないオーラの禍禍しさ。 言動の荒さ。 どれをとっても魔王に近い。


「くくっ。 やっぱり、遊は優し過ぎるなぁ。 傷一つつけてねぇし、ましてや、あの負荷システムすら破壊して無いのか。」


「……何故この力の名を知っている!? それに奴は傷をつけていないのではない。 つけられなか」


「ハァ 馬鹿か!?テメェ。 そんなもんの名前くらい誰だって解るもんなんだよ。 それにそんなもんを破ることなんか、俺や遊、ましてや一般兵にだって出来るぜぃ? まぁ、遊は優しいからなぁ。 大体、あいつ自体本気をだしてないからなぁ。」


「なん……だと?」


「まだ信じられ無いみたいだなぁ。 まぁ、これからそれを証明してやらぁよ。 アァ。あと、俺は遊みたいに、やさしかねぇからなアァ!!」


いきなり、魔王は空気砲みたいなものを飛ばした。


「馬鹿めそんなもので。」


だが、バリアに当たった瞬間、バリアは弾けた。


「なっ!?」


「だからいったじゃねぇかぁよぉ。 そんなんバリアですらねぇんだよ。 ランクでは1.5位だしよぉ。 まぁ、それを壊せなけりゃ、兵士じゃねえしなぁ。」


「だが、これまでは!!」


「これまで? アァ。それは兵士見習い以下の奴の攻撃だったか、あるいは神側の奴の攻撃だったんだろぉ。 魔側は能力自体のパワーがでけぇからなぁ。 それに対して、神側はスピードが速ぇ。 が、パワーはねぇ。 そんなもん、ガキでも解るぜぇ?」


暗殺者は唖然としていた。


「まぁ、死ぬ前にお前御自慢の能力について語ってやらぁよ。 まず、ウィンドカッター。 特質は風、威力は範囲により変化。 広けりゃ低、狭けりゃ高、って感じに比例してる。 んで、その範囲を決めてんのは腕の振り方って訳だなぁ。」


「くっ。」


「だが、スピードは速ぇよなぁ。ディバインレリックで避けらんねぇスピードだしなぁ。」


「では何故、奴は避けた」


「まだわかんねえかぁ? 範囲をきめんのはテメェの腕だぞぉ? つまり、腕さえ見れば攻撃は予測可能って訳だなぁ。 ついでに、何故、首や心臓といった、命を奪える器官ではなく、右腕を狙ったかというとだ。」


魔王は続ける。


「反撃されないためだろ? アサシンってのは、一発で仕留めるより、確実に殺すことが目的だからなぁ。  それが癖として、出ちまったわけだ。」


男は震えている。  ……図星、といったところだろうか。


「まっ、遊の腕切り落としたことは評価しといてやらぁよ。 次は負荷システムについてかぁ?」


「貴様、何故そこまで……」


「そりぁ、お前のしるところじゃねぇやぁ。 これでも譲歩してっからなぁ。 だから、テメェは黙って聞いてりゃいいんだよ!!!」


……ユウの威圧感に暗殺者は、何もいうことが出来なかった。


「負荷システム。その名の通りだがなぁ。 周りからの能力攻撃に対して発動し、能力を打ち消す。 自動システムであり、一瞬だけ発動するから、ディバインレリックでは追いきれないんだろぉなぁ。」


そこまでは解る。 が、何故奴は攻撃によって打ち消すことができたんだ?


「何故?ってかぁ? んじゃ逆に質問だぁ。 そのシステムの原理は何だぁ? 攻撃をどうして打ち消す?」


それは……わからない。


「まぁ、知らないのが普通だろうなぁ。 教えてやるよ、気分いいしなぁ。

さっきもいったが、その名の通りだゃ。 負荷だよ。 攻撃をプラスと考えるなら、システムはマイナスだ。 確かに、数直線上ではどちらも数値は同じ。 だが、物事のマイナスには限界があらぁよって話やなぁ。」




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