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Eternal wish   作者: キッド
序章:始まりのようで、終わりのようで<始>
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ディバインレリック

避けられないこともある。


闘いも。運命も。定めも。


奴の起源は読みきった。 ディバインレリック。能力の起源(特質、威力、範囲等)を認識してしまう眼。 一度見てしまえば、能力への対応が出来てしまう。

奴の能力はウィンドカッター。その名の通り、風をおこし、切り裂く。範囲は腕や脚の振る範囲。威力は範囲によって違う。広がるに連れて威力は下がっていく。

……これだけで、みえなくても十分避けることができる。 そう。腕の振り方だけで。


「くそっ!!何故当たらん!? ……だが、我に傷をつけることはできんはずだ!!」


……確かにな。 あのバリアだけはよみきれない。 ……試してみるか。


全身のオーラを集中させ、イメージし、具現化させたらどの程度の威力なのか?……多少、興味はある。

イメージ……突き抜けるイメージ?……槍か?……具現化。


ブラッディ・ストライク。黒い槍のようなものが、相手に突き刺さる。 ……どうやら、さっきのシューティングレイより、数倍威力が上みたいだな。


「……くらえ。」


先程のように、槍はバリアに弾かれるかのように思えた。


「だから、無駄だと……っ!?」


が、槍はバリアを突き破った。が、奴の顔に届くまでに消えてしまった。


「はっ……ははっ。少々、誤差が生じたらしいが、やはり私の勝ちだ。魔王!!」


「……」


「どうした万策尽きて、おだんまりか!?」


「かなりの興奮状態みたいだが……お前の弱点をみつけた。」


「何?」


「まぁ、みておけよ。……まずは足元」


俺は、相手の足元から、空間を歪め、攻撃を仕掛けた。

「普段、人間は地面を歩いて生きている。どうやら、そのバリアはお前を中心に円形で機能しているが、下からの攻撃には対処しきれないのだろう。」


慌てて男は後ろに避ける。 そのスキを俺は見逃さない。


「そしてもう一つ。そのバリアは能力に対してしか働かない。だから……」


一気に距離をつめる。


「円の内側で能力を発動させれば、関係ない!!」


円の中に入った。 手にオーラを集中 !!


「デッドハン」


「……やはり甘いな。ユウ。……俺に変われよ」


「!?」

その声が聞こえ、右手黒く光りだした時には、遊の意識はとんでいた。


その男(魔王)は、暗殺者をあと一歩のところで殺せなかった。 手を突き刺そうとした瞬間、彼に異常な現象が起こった。


「!?」


「(私は夢を見ているの!? 今までも不自然だった。 見たことも無いオーラ量、腕の再生。 でも、これは流石に……)」

遊の髪が段々、白く、長くなっていく。  それだけではない。 さらにオーラの量も増えていく。


「……くくっ。 あーっはっーはっは!! いいねぇ!!久しぶりの外界だぁ。 きぶんがいいぜぇ!!!!」


遊はまるで正反対の、白銀で長髪の髪の少年に変わっていた。


「(あれが……遊さんなの?)」


「……貴様、一体誰なんだ?」


白いスーツの男は、驚きを隠せず、口を開く。


「アァ? 俺か? お前は良くしってるんじゃねぇかぁ? まぁいい。 教えてやるよ。 俺は立花 ユウ。 遊であって遊じゃねぇ。」


「?」


暗殺者はまるで理解できていなかった。 当然だ。 誰にも解るはずが無い。 一人を除いては。


「解り難かったなぁ。 今の俺は気分がいい。 教えてやるよ。 さっきもお前は俺の名前をよんでたじゃねぇか。」


「……!? まさかお前こそが」


「そう。俺様こそが……」


「魔王だ。」




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