声にならない叫び声
一方、陽介たちは。
「皆さん、館が!!」
「どうかしたの? 鮮? !? 館が……黒いオーラに……覆われている!?」
「これが……立花先輩の、魔王の力……」
「あの黒い刻印。……遊、やっぱりお前が……」
三人が驚きを隠せずに、館を見つめる中、陽介だけが館を見て、何かを思いつめていた。
館・ホール
いつもと違うオーラを纏いながら、ユウは200人もの能力者を前に立ち尽くし、笑っていた。
殺気とも、愉しさとも違う感情を抱えながら。
「な、何笑ってやがんだよ」
「いや、さっきはよぉ、許せないくらい殺してぇって気持ちだったんだがなぁ!!
だんだん、愉しくなってきちまってよぉ!!!」
またも、一喝の限度を超えた衝撃を放つユウ。
その衝撃が及ぼす影響は、先ほどのものより性質が悪く、血反吐を吐くものや、心臓を停止させる者さえいた。
「いやだ、闘いたくねぇ」
「ほんとに殺されちまう」
「人なのかよ、あいつは」
その場は明らかに、いや、完全にユウの圧倒的有利となった。
「どうだぁ? 完璧に、お前らは不利になっちまったぜぇ?」
「ちっ!! だからどうした!?」
「へぇ、いいねぇ。 強気じゃぁねぇかぁ。 いいよ、もっとさぁ」
ユウの眼は赤く光り、ディバインレリックの記号(※の45度回転)が刻み込まれる。
そして、黒い刻印は右腕にまでとどまらず、ユウの顔にまで伸びた。
「愉しませてくれやああああ!!」
「俺は死にたくねぇ!!」
「俺たちじゃかないっこねぇ!!」
「助けてくれ!!」
ユウの叫びは、敵の戦意を殺ぎ落とし、混乱を招いた。
が、敵のリーダー格の男は違った。
「おめぇら!!落ち着け!! 生き延びたいなら闘うしかねぇんだ!!」
「やるじゃねぇか。 部隊をまとめあげる。 リーダーの鏡だぁ。 まぁ、このままじゃつまらねぇしなぁ」
「俺だって元・将軍だ」
リーダーの男は続ける
「俺は元・暗黒騎士団将軍、ファン・リートム。 おめぇみてぇなガキには負けねぇ!!」
「負けねぇ、か。 確かに、愉しいとは言ったが……何か勘違いしてるみてぇだな。
俺はこれからお前らと闘うわけじゃねぇ」
瞬間、その場、全ての者は凍りつく。
遊の言葉によって。
「俺がこれからするのは……
ただの……
大量虐殺だよ!!!!!」
そして遊は笑い出す。 それは最早、人間としての笑い声とは呼べなく。
全ての者が恐怖する、悪魔の笑い声として。
「うわーーー!!化け物だあーー!!!」
「ばっ、化け物がーーー!!」
「こっちに来るんじゃねぇ!!!化け物!! 死んじまえーー!!!」
ズキッッッッ!!!!
なんだ? 今、ものすごい衝撃が頭に……。
「(死んじゃえ。化け物なんか)」
「(なんでお前みたいな化け物が学校にいるんだよ)」
「(誰だよ、こんな化け物造った奴)」
やめろ!! なんだ!? この声は!! 頭に直接入ってくる!! 痛い!!
頭が痛い!!!
「グッッ、あああああああああああああああっっっ!!!!!!」
……(ToT)/~~~
なんで泣いてるかって?
そんなの
書き直しを食らったからに決まってるじゃないですかぁ!!
いや、すいません。
実はさっき、いいのが書けてあげようと思ったんですが。
……エラー発生。
……は?
結果。
いい作品の劣化版誕生!!
つまりこの回。
……かなりショックです。
いいものが書けていたことだけに。
でも、大体は再現できているかと。
まぁ、この次に期待ということで。
皆さん、これからもよろしくお願いします
……愚痴みたいになってすいません(>_<)