感動的なツンデレ?
……館前……
……一体、どれだけの敵を……いや、味方を斬っただろうか?
四方八方からくる攻撃を避けては斬り、避けては斬り……。
とうに二百は超えているだろう。 おかしいのは気づいていた。 斬った瞬間に身体は燃え尽きるはずが、燃えはせず、傷口も治る。
……おそらくは能力だろう。暗黒騎士、元将軍ファン・リートム。
私が将軍になるときに、将軍職を降ろされた男。
昔から天草家の持つ地位、最高司令官の座を狙っていた男でもある。
……今回の鮮誘拐事件も、地位剥奪を狙ってのことなのだろうか?
彼の能力は全て幻影。 倒しても意味はない。 だが、私はここで戦う。 その方が手助けになる。 この能力を使っている者は、倒せば倒すほどオーラが減っていく。 まだ、オーラが尽きないところをみると、中々の実力らしい。 ……さすがは元将軍クラスといったところだろうか。
「……まずいわね。」
私も実力には自信がある。 一対一での闘いでは負ける気がしない。
だが、唯一、弱点がある。 ……能力の威力が強すぎるのだ。
威力が高いということは、決していいことばかりではない。
オーラの消費が高い。 身体への負担が高い。 地形を変えるほどの威力のため、闘う場所も考えなくてはならない。
メリットもあれば、デメリットもある。 ……これが世の常だ。
「私も……ここまでかしらね。」
まぁ、いいわ。 愛する陽介のためだもの。 少しは役に立てたでしょ。
婚約……とはいっても、最初はお見合いから始まった。 お互い、知らないもの同士だった。 家のための婚約だった。 だが、それがなくとも私達は結婚したはず。 互いを知り、助け合い、愛し合った。
だから……私達は……
「・・・最後くらい、一緒にいたかったわ。」
不知火は覚悟した。
が、
「……ま、これからはいつだって一緒にいてやるさ。」
聞きたかった声がした。 陽介の声が。
「……あんた。」
「世話かけたな、京子。」
生きていた。 声が聞けた。 それだけで充分だった。 押し殺していた感情が、一気に込み上げてくる。
「陽介!!」
「おおう、京子ちゃん、デレ期かい?」
「ばか、ばか、バカっ!!」
「……泣くなよ、京子。 俺はここにいるからさ。」
「泣いてなんかないわよっ!!」
抱き合う。 互いが望んだ再会。 だが、長くは抱き合えない。 ここは戦場であり、二人もそれを理解する騎士だから。
「……あまり抱き合ってもいられないわね。」
二人は離れる。
「切り替えがめちゃくちゃ早い。さすがはツンだねぇ~。京子ちゃ~ん。」
「・・・あんたこの状況、解ってていってるんでしょ。」
ここは戦場。 スキを見せれば、誰だって死んでしまう。
やがて、そこに清水も鮮も合流した。
「不知火先輩。お疲れ様です。」
「……もうちょっと、気遣いの言葉があるでしょうが。」
「京子さん。ホントにありがとうございます。」
「いいのよ、鮮。貴女は何もわるくないのだから。 むしろ、悪いのは陽介だしね。」
「おいおい、手厳しいな、こりゃ。」
四人は構える。 が、相手は闘うどころか、消えてしまった。
「……能力を解除したか、オーラが尽きたんだろうな。」
「遊さんが危ないのでは? 急いで戻らなくて良いのですか?」
「……いや、あいつは心配ないだろ。むしろ、俺達が助けにいくほうが邪魔になる。 俺達は早く脱出するぜ。」
皆さん、こんにちわ(●^o^●)
最近、編集が遅れていますが、ご勘弁を(ToT)/~~~
そして嬉しいことに、……回が進むことに読者様が増えています。
今の目標としては、一日にユニーク100いくことです!!
100いったら……活動報告を更新します!!
また、この作品についての質問や、キャラクターに相談してみたいこと、
例えば、
「白石先生……スリーサイズを!!」
とかでも……ってか、何でも大丈夫です。
常時、受け付けておりますのでよろしくです。
もちろん、アドバイスや指摘の方もよろしくお願いします。
これからもより一層、精進していきたいと思います。
それでは、本編について。
……陽介、かっこいい!!
あれ? こんなかっこよかったっけ?
なんか、もっとギャグキャラだった気がするけどなぁ。
そして、ファン。
このキャラも、名前あったっけ?って感じです。
……実は、かなりのオリジナルが。
もともと、ファンは名前なかったし、陽介のセリフも少なかったんですよね。
……精進したな、二人とも。 おれもがんばんなくっちゃな!!
ちなみに、不知火のかわいさも、グーンとパワーアップしています。
……キャラ投票は、不知火と陽介が上位に食い込みそうだなぁ(>_<)