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その後の風紀委員会
……次の日の放課後……
「今日から風紀委員になります、一年の梶原 唯です。 お願いします。」
ぺこっとお辞儀をする唯。
……唯は俺に言ったように、風紀委員に入った。
「歓迎するわ。唯っち。 私は不知火 京子。 京子先輩とでも呼んでくれて構わないわ。」
「私は、新山 美由です。よろしくね唯ちゃん。」
……!? ちょっと待て。
「新山・・・お前、うまく話せてるじゃないか!? どうしたんだ!?」
ビックリだ!! 昨日まであれだけ噛み噛みだったのに……。
「あっ、いや、しょの。」
……やっぱ訂正。噛み噛みだ。むしろこっちの方が新山らしい。
「立花、美由っちは男の子と話すのに慣れてないのよ。」
……俺と話す時だけってか。
「あの、ごめんなしゃい。」
「……まぁ、その方が新山らしいさ。」
まぁ、ドジだしな。
「それよりも……あんたが本当に連れて来るとはねぇ……まぁ、でも、あと一人足りないけどねぇ。」
悪魔のように微笑む不知火。
「……不知火さん、その笑顔が怖ぇーっす。」
こうして、風紀委員は四人に増え、新風紀委員発足まで、着々と進んでいた。