表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Eternal wish   作者: キッド
序章:始まりのようで、終わりのようで<始>
10/83

星の輝きは……。  動き出す影。

闘いは終わった。


だが、闘いは終わらない。  終わりは始まりなのだから。

「!?」


気が付くと知らない部屋のベッドで寝かされていた。 どこか可愛らしい部屋ではあるが……。 いや、待て。 俺は唯を護れたのか!? 奴にとどめをさそうとした所までは覚えているんだが……


「遊さん!!」


「おわっ!?」


唯がいきなり飛びついてきた。 ……どうやら、無事だったようだ。


「ひとまず、無事でよかったが、・・・とりあえず重いんだが。」


いや、男としてはありがたい所だろう。いい匂いだってするが、……流石にそこまで変態じゃないぞ?俺は。


「・・・女の子に重いは禁句です」


ポカポカと殴られる。 体が小さいせいかあまり痛くない。


                  →↓←↑


唯から、出来事の一部始終を聞いた。 白銀で長髪の少年、魔王。 まるで全てをしりつくしたかのような言動、それは俺の考えさえお見通しだった。

なら、あの時聴こえた声は……。


「まぁ、とりあえず一件落着だ。 んで、これから唯はどうすんだ? 暗黒騎士側の領地にいくのか?」


暗黒騎士の領地は……北・南アメリカ大陸か。

行くなら早い方がいいし、ここにいるより安全だろう。


「いえ、私は貴方の傍にいることにしました。」


「……はい?」


「だから、このままここで生活することにしたんです。」


……このままここに? 自分の命が狙われたっていうのに?……全く、女の子の考えは解らん。


「何か理由があんのか?」


それしか考えられないのだが・・・。


「特には。 ただ、ここで確かめたいことがあるんです。」


確かめたいこと?   ……聖騎士(ユーラシア・アフリカ・日本を除くアジア大陸)の暗殺者が中立側(日本)まで来たんだ。 それ相応の理由があるはずなのだろうが……ここで聞くのは無粋だろうか。


「それと、遊さん。」


「?」


「あの、これからは遊兄さんって呼んでもいいでしょうか?」


……?  いや、えーと。


「……実は、あなたは生き別れになった兄さんなんです。っとか、そういう設定か?」


「いえ、そうではなくて。昔、貴方と似た人がいて、その人もユウ兄さんって呼んでたんです。」


うーん( ̄_ ̄)、そんなこといきなり言われてもなぁ……って感じなんだが。


「……まぁ、好きによんでくれ。」


しょうがない……よな? 本人が呼びたいって言ってるんだし、それに……どこか懐かしさを感じずにいられない。……? なら、昔、ユウ兄さんって呼ばれてたのは俺だっていうのか?……


ズキッ !!

……やめよう。また頭が痛みだした。


「……んじゃ、そろそろ俺は帰させてもらうわ。 世話になったな。」


ベッドから起き上がり、帰ろうかと思った。

時刻は既に、24時をまわったところ。 補導されてもおかしくない時間だったが。


「あの、ユウ兄さん。もし良ければ……うちに泊まっていきません?」


が、唯の提案で、俺はベッドで体を起したまま、止まってしまう。

……は?


「いやいや、ちょっと待て。 流石にそれは・・・」


いや、男としてはうれしいよ? けど……いくらなんでも……まずくないか?


「でも、今外に出れば警察に事情聴取かもしれないし、 それにそんな体じゃ動く事さえ難しいはずです。」


……確かに。 外はパトカーのサイレンの音が鳴り響いていて、おそらく警察で溢れてるはずだし。 それに俺も家まで帰れる自信は無かった。


「了解した。……が、お前はそれでいいのか? 一応、俺も男だぞ?」


「私は大丈夫です。それに、ユウ兄さんがそんなことするとは思えませんしね。」


自信満々の笑みで、唯はそう答えた。 ……これはいまさら後には引けねぇか。 ってか、めっちゃ信頼されてんな、俺。  むしろ、草食系に見えてるのか?


「なら、せめて俺は地べたで寝よう。」


まぁ、怪我人とはいえ当然だろう。  人の家でぬけぬけと、ベッドで寝られるほど、俺は無粋じゃない。


「いえ、兄さんはベッドで寝てください。私は布団を敷くので。」


再び、起き上がろうとするが、またもや唯に制されてしまう。


「いや、しかし。」


「……いいんですか? 私、風紀委員入ろうと思ってたのにな~。 私が入ん無かったら、京子先輩、怒るだろうなぁ~。」


唯は意地悪そうに微笑みながら、脅しをかけてくる。  そういや、風紀委員を二人、連れてこいだの言ってたな。

……今日、風紀委員に入れられる事を聞かされたあと、不知火はこんな事を言っていた。


「立花、あんたこの一週間で、風紀委員候補生を、二人連れてきなさい。……さもなくば。」


……続きは聞きたくねぇ 連れていかなかったら、……殺される。

流石に、あいつに殺されるのは勘弁だなぁ。……ドSだし。  きっと、「楽には死なさないわww」

とか言って、玩具のように壊される……ここは従った方がましか。


「わかったよ。」


無駄な抵抗をやめ、俺はそのままベッドに横たわった。


                    〇〇〇〇


その後、唯が寝たのを確認して、俺は時空移動能力をつかい、唯を布団からベッドに移動させ、ベッドのうえで寝かせてやった。 無論、俺は寝ないでベランダで星を見ていた。


「……」


星は良い。夜の間はいつまでも輝き、俺を魅了する。星たちは無数に輝き、それぞれが光を放ち、共鳴しあう。  まるで人間たちが共存しているかのように。   ……俺にはできないようなことだな。

……?

前にもこんな話を誰かと……


「ね___ユウく___」


ズキッ !!


またか。 まぁ、いい。

今は星を見られるだけで……。


                   〇〇〇〇


同時刻。  爆発現場では警察たちが入念に捜査をしていたが、何の手がかりもつかめず、捜査は打ち切りとなった。

若手の警官は、初捜査で張り切っていたため、他の警官が帰ったあとも、現場に残っていた。

すると、現場付近で人影を見つけた。


「おい!!そこで何をしている!!」


男は、爆心地と思われる位置に立っており、何をするわけでもなく、ただ立ち尽くしていた。


「おい、署まで来てもらお」


警官が近寄った瞬間だった。  警官は、消えた。  


男は懐から通信機と思われるものを取り出す。


「……アルスは失敗したようです。」


男はそう告げる。


「……あぁ、わかっている。  だが、唯は放っておいて構わないだろう。  問題はやつだ。」


通信機から声が聞こえる。


「魔王、ですね。」


「……遠からずも近からず、といったところか。  まぁ、いい。  駒はこちらで手配しておく。  お前は今まで通りに動け。」


「はっ。」


「それと……。  例の娘はどうなっているか?」


例の娘?  駒?


「まだ使い物になりませんが、いずれは私の指示通り、動くようになるかと。」


「ならばいい。  期待している。」


そして、男は闇へと消える。  警察は、警官が一人、行方不明になったことを公にはしなかったという。



こんにちは、シンです。


今回は……長かったです(汗


読まれた方もそう感じたかと、お疲れ様です。


ですが今回、少しは謎が解けたところがあるかと思います。

まぁ、どこがとは言えませんがwww


でも、その分、解らない部分も多く出てきますよね。  最後の警官を消した男とか。  これは……多分、序章ではわからない部分ですねぇ(汗

まぁ、書くのを我慢していてください。  僕もがんばります。


そして、今、女の子の服で悩んでいるところが少々。  ……いや、変な意味じゃないですよ!?   別に、妄想しながらウハウハするわけじゃないですよ!?


ただ、どんな服を着せたらいいかわかんなくて……こんな服がいいよって言うのがあったら、メッセージでお願いします。   もしかすると、その服を着て、キャラクターが登場するかも!?


ではごきげんよう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ