表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/28

13話 暇な時間

短いです、宜しくお願いします!

 帰城して、リゼルとシウィアは別行動をとることにした。シウィアはザレンカについてもう一度、その資料集を読むとのことで、暫くリゼルに休憩を与えてくれたのだ。休息など要らないのだが、主から与えられた自由だ。有難く、受け取っておこう。


「でも、何するか………」

(一日中休憩なんて、暇過ぎるって………)


 彼女はザレンカの毒収集したのにも関わらず、一日『王女の図書室』にこもってザレンカの資料集を読むようだ。因みに、毒が入った瓶は危ないため、倉庫に厳重に保管してもらった。だが、危険など起こるもの。それでも休息してくださいと言って来たので、リゼルは休憩しているということだ。


「………家に、帰ろうかな」


 近衛就任の翌日に貰った、妹から送られて来た手紙は大切に机の引き出しに仕舞ってある。それを取り出し読み返してみると、『偶に家に帰って来て私に乗馬を教えてね』と書いてあった。休憩も頂いたし、家族に顔を見せて、妹のフローラに乗馬を教えようとリゼルは思った。


「よしっ……」


 そう呟き、リゼルは馬房に向かった。

 リゼルが向かった馬房には、近衛や騎士の愛馬が居て、近衛の馬は長く続く馬房の右辺りにある。前は、リゼルの愛馬であるレホクも左辺りにあった。


「ごめんな。数分前に戻って来たばかりなのに」


 良いよ、と言うようにレホクはブルル……と首を振った。

 リゼルは「ありがとう」と馬の額に己の額を合わせ、礼を言った。


「じゃあ、行くか」


 鞍と手綱を付け、レホクに跨ぐ。目的地は、リゼルの生まれた村だ。

 村の人たちにどんな反応をされるだろうと、リゼルは少し楽しみだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ