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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

剣技の才能がある近衛は、国民に陰口を言われている王女の護衛となりました。〜姫様は国民のために頑張っているので、勝手に色々と言わないでもらいたい〜

「数々の功績を元に、お主を姫付きの近衛騎士になってもらいたい」
「……………………………」

 騎士になって二年を過ごしていたリゼルは、国王に謁見し、近衛への昇格を告げられた。

 幼い頃、父に勧められて以来、近衛という騎士の頂点に立ってみたいとずっと目指していた夢が叶って喜びに駆られる。
 なんなら、近衛になれただけで満足だ。元々忠誠を誓っていた王族だが、もっと忠誠を誓いそうになったのは仕方ない……!

 近衛の皆とも仲良くできそうで、これから忙しくなりそうとワクワクする。

 だが、姫との顔合わせで、リゼルは彼女の『国民の生活を優先したい』という気持ちに見惚れる。きっと、この姫、シウィア・フィシリーフは民に人気があるのだろうなと思った。

 ………でも、護衛として側にいることで分かった。
 王城の者たちに囁かれる、悪意。

『どうして、姫様は……』
『国民のために、何もしていない姫が何故』
『こんな王女殿下のための護衛なんて、リゼル様可哀想。国王陛下の護衛をしたかっただろうに』

 心臓に突き刺さるような悪意は、人の気持ちに疎いリゼルには感じられないものだ。だが、シウィアはリゼルとは違い人の悪意や敵意に敏感なようで、知らず間に聞き耳を立てている。

 リゼルが、シウィアにしてあげられるのは、何かと、頭を抱える。

 だが、近衛騎士は近衛騎士で、王女は王女で、何かと役目があるのだ。

(それでも俺は、諦めませんから)
 身分差でもなんでも、抜け道は幾らでもある。

*平民上がりの近衛騎士が、不敬を避けて王女との幸せを掴む物語です。
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