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世界の修復作業は死にたい僕に託された  作者: 鳥眠具
第一章「間違い探しの始まり」

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第二十六話「間違い探しはもう終わり」

 すぐさまRAINを開き、指先でスクリーンショットを選んで、砂藤さんにメッセージと共に送信した。

 

 〈変なメッセージが来たんだ。見てほしい〉


 すぐに既読がつき、間を置かず返信が返ってきた。


 〈なにこれ? イタズラじゃないよね〉


〈ついさっき届いたんだ。電話もかけてみたんだけど、使用されていない番号だって〉


〈何か調べられない?〉


〈やってみるね〉


 これで少しでも情報が得られるなら、それだけで十分だ。

 何せ、何一つ情報がないんだ。むしろ、向こうから出てきてもらわないと困る。

 数分後に携帯が震えた。


〈林道の言った通り、この番号はどこにも使われていなかった。だから送信先を調べてみたの。そしたら、なにか変な送り方で送られてた〉


〈どこからも送ってなくて、言うとすればこのメッセージはネットワーク上に突然現れてる〉


 ——突如現れたメッセージ。やっぱり砂藤さんのような権限持ちが関わっているのか......?


〈ってことは、砂藤さんみたいなやつが送ったってこと?〉


〈その可能性が高い〉


〈林道くん。気をつけて。ここから先はただの間違い探しじゃなくなるかもしれない〉


〈明日からは一人で動かないで。とりあえず、明日は作戦を立てましょう〉


 

 ♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎



 昨晩はなかなか寝付けなかった。なんせ、あんな脅迫文が届いたんだ。あれで安心して眠れる方がおかしい。

 だけど、相当疲れが溜まっていたらしく気づいたら朝になっていた。その頃には、あれだけあった恐怖心もすっかりどこかへ消えていた。

 何事もなく一夜を過ごせた。それだけで安心した。

 机の上に置いてあったスマホが振動した。

 きっと砂藤さんからのメッセージだ。いつも通りの指示文だろう。

 そう思い込んでいたから——


〈起きてるか? 砂藤から聞いたよ。災難だったな。色々と聞きたいことがあるけど会ってからにするよ〉


〈集合は11時でいいか?〉


 砂藤さんとは真逆の思いやりに溢れたメッセージ。優しさってこんなに胸に沁みるんだ...と僕は少し大袈裟なくらい感動してしまった。


〈大丈夫です〉


 僕は短く返事をし、スマホを置いた。毎日市松さんからメッセージが来たらなぁと、そうしみじみ思った。

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