メンヘラ彼女との別れ方。

出会いと別れ、寝取られと裏切り。
全てが詰まった僕達の青春は、どこまでも泥臭いもの。
だけど、その中にも純愛があると、僕は信じていた。


登場人物
※中学生～大学生編
神山大樹（かみやまたいじゅ）
綺月楚乃芽（きづきそのか）
加佐野天音（かさのあまね）
渡会流星（わたらいりゅうせい）

※社会人編
神山大樹
楚乃芽と共に綺月壮志郎がいる都市開発の会社に入社。
事業企画部に所属し三年、現在も平社員のまま。
楚乃芽とは同棲生活を送っているが、結婚までは踏み込めていない。
楚乃芽との差、自分の成長の出来なさを噛み締めながらも、それでも前に進む。

綺月楚乃芽
休学していた大樹よりも一年先に入社し、既に係長の役職についている。
中学生から大樹を愛し続け、ようやくゴールイン出来そうなのに出来ないことが最近の悩み。
残った材料で冷蔵庫を空っぽに出来るほどの料理の腕前を持つ。
彼女は必ず定時で帰宅し、大樹の為に家事を済ませ、彼の帰りを待つ。

古木梳琉（こぼくけずる）
大樹の同期、事業企画部に所属しており、何かとお節介を焼いてくれる。
世間話と噂話が好きで、休憩時間になると給湯室から出てこなくなる。
お酒大好き、一緒に飲んだ人は全員友達という認識になる。

根鳥葉佩（ねとりはばき）
用地部課長、三十歳独身、キャリア組の一人。
これまでの人生にて挫折を味わったことがないは故に、他人を見下すところがある。
趣味はコーヒーを淹れること。味にはこだわりがある。

砂渡カモメ（さとかもめ）
用地部所属、庶務として在籍している。
古木同様世間話が好きで、ゴシップからスクープまで、話題に出来るものは何でもする。
「ここだけの話なんだけど」が口癖。故に、親しい人は彼女には秘密を明かさない。

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