表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

うたうたい

作者: 秋葉竹



 


今日もまたあなたを傷つけた


寂しさが棒立ちしているバスに乗り


ただ横にいるだけで


やさしいあなたの笑顔を消した


応えられなったあたまが悪いから


じゃなくてこぼれ落ちた言葉が


あまりにも硬い爪のように聴こえたのか


あなたはすこし真顔になって


痛みをこらえていたみたいだった


爪は肌も心も傷つけられるものね


心の持つ


月のカケラみたいな


繊細な輝きにくらべたら


言葉はなんて


不躾で不自由でスカッとしないんだろう


ただ僕にも


あなたにも重い苦しい言葉を引きずって


ふたりはいっしょに暮らしていく


そんなひきつった寂しさを


払拭したくて


僕ひとり


うたをうたってるのだと想う


綺麗な声でうたえたら


言葉の拙さを忘れられるみたいな


夢みたいな


希望みたいな


悲しみみたいな







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ただ僕にも あなたにも重い苦しい言葉を引きずって ふたりはいっしょに暮らしていく そんなひきつった寂しさを 払拭したくて 僕ひとり うたをうたってるのだ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ