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~お蘭のハーフフィクション&ノンフィクション集~

~瀬崎蘭子の宵街日記~

作者: 瀬崎蘭子

 ちょいとぉ…そこのあんたぁ。あたしの与太話ぃ聞いてくれないかえ?


 あたしがお水デビューしたのは、遅咲きも遅咲きの、三十一歳の春あたりだったかな?


 昔の知り合いだった、文香と紗子が立ち上げた【愛鈴】って名前のごく普通のラウンジ。


 一年と少しの短い期間だったけど、あたしには、色濃いぃ一年だったなぁ……


 あたしのデビュー当初は、連日大入り満員だったお店も、この頃になると徐々に翳りを見せはじめていて、毎日来てくれる常連さんはよかったんだけど、やっぱりここでも、綺麗にお酒呑んでいってくれるのはその筋の人達だけで、カタギ衆っていわれてたたまにしか来ない一般人の方が何かとたちが悪かったような気がするのよねぇ……


 さてと、ここから先は、あたしの秘密でもばらしちゃおっかなぁ……


 あたし実は、女じゃなくて、男なんだ……


 故あって期限付きで女装したんだけどさ、これがまた、思いのほか人気が出ちゃって結局お店が閉店するまで、女だった。


 当時はまだ、今みたいにニューハーフなんて綺麗な子は居なくて、オカマさんがほとんどだったかな……告白されたりとかして困った事もあったけど、彼女達との付き合いも結構楽しかったりしたからさぁ……それはそれで、面白かったねぇ……

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― 新着の感想 ―
[良い点]  なんとも貴重な体験をされていますね(*´艸)  人気があったということは、お蘭さま、可愛かったのでしょうね♪
[一言]  お蘭様に楽しい人生のひとこまがあって良かったなあって思います。  いい思い出って財産ですよね。  それにしても、そんなに人気があったんですね。  すごーく気になるのはお髭の処理とかどうして…
[良い点]  色々な意味で濃い経験をされているようですね。  聞き出し上手で聞き上手。  男女問わず好かれるのは、そんなお人柄だからなのかな、と思いました。
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