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第8話 幽霊

自分で書いた設定をもう忘れ始めています。


高校初日を終えて春雨寮へと帰宅する。




 『そういえばお前寮に貼ったイタズラの術式、解除しとけよ。』





廉が目の前に居る為、念話で狐へと小言を言う。



狐は既に人間への変装を解除している。





 『あっ、そうだった。暇で暇でちょっと子供を驚かせてたんだ。』





 『夜な夜な幽霊を近付かせて生徒を追い出すとか結構悪趣味だよな。』




 『えっ、何それ。』





 『え、お前の貼ったイタズラじゃないのか?』





 『僕は幽霊を幻視するような術は貼ってないよ。』





狐がそんな事を言うので寮周りの術式を解析してみる。





おろ?

本当に幻視系は貼ってないなぁ…。






一応声が聞こえるような術はあったが、上級生達は幽霊の姿を見ている。

証言と一致しない。





 『まぁややこしいからとりあえず術式解いとけ。』






『はいはい。』

狐も何かがあるという事を察知したのか素直だ。




さてさて。

昨日銭湯で上級生達から聞いた幽霊の特徴は




高身長

和服

顔に穴がある



とかだったか。


正直これだけじゃ何もわからんな。



春雨寮に元々住み着いていた幽霊?

何故最近になって噂が?





後で狐を使って校長から色々聞き出しておくか。





俺は大体の霊的存在にパワーのゴリ押しで勝てる自信がある。

しかしだからといって油断して良い訳では無い。





あらゆる可能性を模索した上で敵を叩き潰すのだ。





特に今回は側に廉が居る。

いつも以上に慎重に動くべきだ。






考え込んで居ると、横に居た廉が話し掛けてきていた。





 「…君?裕一君?、晩ご飯食べに行くよ?」




 「…っ!?あぁ、悪い。考え事してた。」




そうして廉の方を向いた時、廊下の奥に俺達2人を凝視する人影があった。





高身長。和服。顔無し…。





目が無いにも関わらず、俺達を見ている事が分かる。





?…違う。





奴が見ているのは俺達じゃない……廉1人だけだ。





次の瞬間、人影は消えていた。





 「…。飯食い行くか。」



 「うん!」

廉は何も気付いていない。



寮を出て考える。




対峙して分かった。




あれはかなり強めの怨霊であった。

人死にが今の所出ていないのが奇跡と言えるくらいのレベルだろう。





なんであんなのがここに居るんだろうな。

ああいうのは中世の頃に使われていた刑務所だとか戦跡とかでしか見たことが無い。


まぁいいや。後で処理しとこう。





今日は麻婆豆腐の気分だな。







side廉

晩ご飯を食べ終わってそろそろ寝ようかという頃、部屋の前の廊下から物音が聞こえてきた。




コンビニに飲み物を買いに行っていた裕一君が帰ってきたのかと思い声を掛ける。





 「裕一君?」


ピタリと物音が止む。





数秒後、何者かの呻き声が聞こえてきた。

ここから先の記憶は無い。







side裕一


 「やっぱり掛かったな…。」




特殊な術式で身を隠したまま呟く。



視線の先には先程目にした高身長の幽霊。




先程の事を考えるに、狙われている相手は恐らく廉である。

だから廉をおとりに使い、幽霊を誘きだす。





ちなみに廉には個人相手に現状組める最大級の結界を貼っている為、俺以外誰も廉に触れることは出来ない。





そうとも知らず、ぺた…ぺた……と足音を立てながら幽霊は歩く。





幽霊討伐開始ー。









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