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第86話 隠匿

うっ


 火のついた森も、もはや燃える物など無いであろうと言える程の状態となっていた。青々としていた森林は消失し、代わりに怪異家が術式によって作り出した矢じりや尖った破片などの様々な人工物が辺り一面に散乱していた。





 既に大勢が集まっていた怪異家達も現状生き残っているのは精鋭達のみとなり、互いに遠距離で牽制し合う、状況はいわゆる硬直状態となっていた。



 

 ちなみに森は焼け野原とはいえ、この空間は怪異家達によって仮想的に構築された空間であるため、環境への影響は無い。




 「どーもどーもーー。」





 強豪の怪異家達がにらみを利かせ合う硬直状態の最中、緊張感の無い声と共に栗重家に雇われた男、ヒキヤは地上へ降り立つ。




 「うんうんうん。全員問題無いね。ちゃんと掛かっているみたいだな。」




 ヒキヤが無防備に地上へと降り立ったにも係わらず、周囲に居た怪異家の誰もが彼をまるで見えていないかのように無視する。否、本当に見えていない。周囲の怪異家は誰一人としてヒキヤの事を認識していないのだ。




 彼の得意とする術式は不可視術式。己の肉体を完全に認識させないよう、特殊な技能を用いている。並の怪異家でも不可視術式自体は身に付ける事が可能であるが、ヒキヤ、彼だけが特筆して抜きん出た不可視術式の使い手であった。




 その所以は、圧倒的な存在感の消失能力であった。並であれば、相手の網膜に己を映さぬようにするところまでが限界である。しかし彼の不可視術式は音、気体の流れ、体温、霊力の流れ等、視覚情報だけでない物の隠匿が可能であった。




 暗殺を行う場合、これ以上に優秀な怪異家は現時点でこの世界には誰一人として居なかったろう。




 「じゃあ、とっととやりますか。」




 そう言ってヒキヤは悠々と廉のもとへと歩いて行った。


 




 

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