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第73話 顔合わせ

短くてすいません


 「直ぐにでも合わせてやるさ。」




 たえがそう言った直後、たえの背後に何者かが二人、転移してくる。



 

 「来ました。たえさん。」




 スキンヘッドの男の方がたええと話し掛ける。




 「ほれ、こっちが松じゃ。宇喜田家では怪異関連の道具だとか、そういった分野に長けた奴だよ。この前の国沈戦でも、誰よりもいち早く探知機の挙動の違和感を察知してくれたんだ。優秀だよ。」




 そう言ってたえに紹介された松は、「よろしくお願いします。」と人の良さそうな表情でお辞儀をする。




 「で、僕が香村しぐろ。馴れ合うつもりは無いから。せいぜい足引っ張らないように頑張ってよね。」




 松の横で腕を組み、少々威圧的な態度で廉達へと挨拶をする者。黒髪のボブカットといった髪型であり、年の頃は廉達と大差ないように感じる。




 「はぁ~?何お前!感じ悪!!」




 煽られた狐はぷんすかと怒りながらしぐろを睨む。しぐろもしぐろで狐を睨むため、廉と京子が「まぁまぁ」と間に入らなければならなくなる。




 「これ!しぐろ。毎回毎回、緊張しとるからといって喧嘩を売るでないわ!」




 その様子を見かねたたえがしぐろを一喝する。




 「えっ?緊張?」




 廉達はぽかん、とする。





 「やっ!止してくれよたえさん!恥ずかしいだろ!!」





 たえに一喝された途端、しぐろは少々情けない挙動と声色になりタジタジ、といった様子になる。




 「申し訳ないね。性格は誰よりも良いんだが、なんせ臆病で初対面の人間には敵対的な様子になっちまう奴なんだ。」




 たえが解説を挟む。




 「止して下さいーーーっ!!!」




 しぐろは両耳を手で塞ぎながらしゃがみ込み、顔を真っ赤にしながら叫んだ。




 そんなに悪い人じゃ無いんだろうな。と廉は思った。




 「あれ?そういえば赤谷さん、強いのに参加しないんですか?」




 京子が不思議、といった様子で横に立っていた赤谷に問う。




 「あぁ、俺はそもそも宇喜田の人間ではないからな。今はたえさんに付いて勉強中なんだ。とはいえ俺の実家陣営として大会には参加するから、お前達とは本番では敵だな。」




 * * *




 「さて、顔合わせも済んだ事だし、一度模擬戦でもしてみるかい?」




 たえはコキコキと首をならしながらそう言った。

















 

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