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第66話 作戦

ギリギリ滑り込み投稿です。

 

 宇喜田家の客室へと、家の者によって呼び戻された海代之狐翁と市村京子が戻ってくる。



 「話はまとまった?……って、何。この重い空気。」




 部屋に入るなり、狐は嫌そうに顔をしかめる。




 「廉君、なんか怒ってる?」




 狐の後ろにぴったりとくっつく市村京子が廉へと声を掛ける。




 「別に怒ってないですよ。」




 廉はたえの方を見、口を少々尖らせながら言う。




 「それで、僕と廉、京子を含めたメンバーでの国沈リベンジマッチは許してもらえるの?」





 狐は客室に座らず、立ったまま問う。





 「私は助けられるのなら、裕一さんを助けたいです!あの人には私と、精霊を助けてもらった恩がありますから!」




 市村京子も加勢するように付け加える。




 「廉には私達の知る現在の状況の全てを伝えました。ですが、私は廉と京子殿が国沈に対峙する事は認められません。」




 正座の姿勢を崩さぬまま、たえはぴしゃりと言う。





 「何でっ……!」





 廉と京子は身を乗り出し、たえに詰め寄る。





 「貴方達は、国沈を間近に見ていないでしょう?あの異常な程の術式耐性を持つ裕一といえど、近距離でもろに国沈の術式を食らえば致命傷だった。貴方達はその意味が分かっていない。」




 


 「国沈が強いのは分かってる!」




 廉は叫ぶ。





 「貴方達が束になって全力で国沈と対峙したとしても、国沈は貴方達を五秒とかからず殺せる。」




 たえはこめかみに手を当てながら語る。





 「国沈と戦う必要は無い。」




 黙っていた狐が呟いた。




 「狐翁様、それは一体どういう事でしょうか。」



 


 「裕一はまだ生きている。それは契約が消失していない事からも明らかだ。裕一が今居る場所は、恐らく国沈の領域の中。」




 立ったままだった狐はここにきてその場に胡座をかく。




 「領域?術式の一種ですか?」





 たえは聞いた事が無い言葉を聞いたという風に困惑する。





 「僕も神の端くれだから分かる。領域……うーん。神域とも言うかな。神が作り出した、己と、己が許可した者のみ入る事が許されるこことは違う別の次元の空間。」





 狐も説明に難儀しているようで頭を抱える。





 「つまりどういう事なのよ?」




 京子がじれったいといった風に狐に詰め寄る。





 「国沈の領域から、この空間、地球へと裕一を速攻で引き出す事が出来れば勝機があるって話!」




 話を急かされた狐は話を雑に纏める。




 

 「領域、神域、そんな物が存在するんですね。なんだか今日一日で色々なショックを受けてます。因みに狐さんも領域あるんですか?」





 廉は理解する事を諦め、されるがまま情報を飲み込む事にしたらしい。自然と狐の話も違和感なく納得する。





 「昔は使えたけど……、今はちょっと、力失っちゃってて、厳しいかなー。」





 狐は頭を掻きながら苦笑いする。





 「そもそも国沈を倒さずして裕一を引きずり出す手段があるのかい?」





 たえは狐へと、手立てを聞く。





 「そこで廉と京子が必要になるんだよ。」





 そう言って狐はにやりと不敵な笑みを浮かべた。







 



 



 

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