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第60話 落下

タノシイネ


 廉の事も心配だし、そろそろ国沈を文字通り沈めてやりたい。とはいえ神性属性を得た今の俺でも中々素のままでは通りが悪い。




 


 ならどうするか。弱体化をガンガンに掛けていく戦法を取る。ひたすら有効と思われる弱体化術式を掛け続ける。




 こちらは増幅術式や補助系術式をゴリゴリに掛けて国沈とのフィジカル差を縮めていくのだ。





 かつての俺がよく使った常套手段。






 神性属性を持つ前は無効化されていたが、恐らく今なら国沈相手でも弱体化術式が通る。





 リーザ達吸血鬼組は悪魔術を使う。





 悪魔術、これは術式の名前ではなく、系統の名前。文字通り悪魔や吸血鬼が最も得意とする術式系統である。殆どの人間には使えない。よく使われる物としては悪魔召喚や吸血術。




 悪魔も神の一部には分類されているようで、神性を持った術式系統となる。




 悪魔術はかなりトリッキーな系統の術式となる。かつて対峙した感想としては、練度の低い者が使えば小手先のマジック。




 悪魔術を食らう対象者が有史以来長らく人間だったからであろうか。格下相手を安定して突き放す事に特化した術式という印象を受けた。






 しかし、今の俺は彼らに期待している。






 リーザもリペも、正確な期間は分からないが、恐らく長い間歩みを止める事無く鍛錬を続けてきている。





 たゆまぬ鍛錬を続けた者の悪魔術は、新たな景色を見せてくれるのでは無いかと、こんな余裕のない緊張状態の中、期待してしまっていた。




 そしてその期待は、裏切られる事は無かった。






 * * *




 「何だ!?体が重たい!!術式が掻き消された!?」





 あれから三十分程経っただろうか。絶えず発動し続ける弱体化術式による影響により、国沈の動きは先程までの動きとは比べものにならない程鈍い物となっていた。






 リーザ達吸血鬼組の悪魔術には目をみはるものがあった。




 リーザが放つ攻撃系術式。遠距離から高精度で放たれる空間転移系の何か。俺も解析しきれないトリッキーな効果を生む術式を何十発も国沈へと叩き込んでいく。





 堪らず国沈も吸血鬼組へと攻撃系術式を放つが、リペが防壁術式で防ぐ。ひょろっとした見た目で勝手に判断していたが、彼にはかなり粘り強い我慢強さがあった。






 「良いぞ!!そっちにも補助系術式を掛けた!!畳みかけるぞ!!」




 

 頃合いかと判断する。





 増幅術式に多重詠唱、超爆発と空間圧縮。




 高火力術式のコンボを連続で詠唱し続ける。既に国沈は大量に掛けられた弱体化術式によりかなり動きが制限されている。術式を防ぐこともままならず正面から食らう。





 「ぐあぁあぁ!!!」






 第二波の術式を用意する。





 「ふふふ……。良いぞっ!!良いぞっ!!!ここまで私を追い詰めるとは!!!」





 直後、空の裂け目にぶら下がっていた国沈の下半身の肉体が落下してくる。相当な巨体故に、地面へ地鳴りを引き起こす。






 「避けろ避けろ!!でけぇ!!」





 堪らず一度距離を取る。うっかり巻き込まれて踏み潰されれば大打撃だ。





 突如、その巨躯の中心部分が縦に裂け、光を放ち出す。





 そして裂けた部分の中から、約十メートル程、それでも十分に大きいが、数百メートルはあると思われた国沈の体に対しては小さい、黒い鎧のような外骨格に覆われた人型の怪異が出て来た。






 「お前達には感謝してもしきれない……。お前達のお陰で、永い時の間、この私を閉じ込め続けていたこの鎖を断ち切る事が出来た。」






 「うーわ。第二形態ですか。」






 げんなりする。確かに居たなぁ。強い怪異の中には倒したと思ったら第二形態になる奴。





 人型の国沈は両手を掲げ楽しそうに、「さぁ、再び戦おうではないか。」と高らかに笑った。

 









 



 




 


 

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