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第46話 捕捉

ミツカッチャッタァ


 関東圏の端の方。都心ほど活気があるわけでは無いが、寂れている訳でも無い。





 少し視線を上にやれば緑の景色もそこそこ見える。




 裕一は裂け目の渦の中心があると思われる町へと転移してきた。




 裕一は索敵術式の応用を使い、付近の違和感を探し出そうとするが、やはり上手く使えない。



 他の単発術式と比べて継続的に発動する事で効果を発揮する索敵術式は壊滅的な集中力となった今の裕一とは相性が悪かった。




 「やっぱり無理か……。」




 空に目をやりながら裕一は言う。





 転移してきてから空をキョロキョロと見上げ、裂け目らしき物を探しているが見当たらない。裕一は他に違和感は無いだろうかと散策を開始する。




 散策、とはいえ相当な早さでの全力ダッシュである。術式等使わなくとも、長年体の周りに纏わり付かせ続けた霊力を含めた素のフィジカルの高さが成せる技であった。





 * * *



 「まずいまずいまずい!!」




 西洋吸血鬼の王、リーザとお付きの青年、リペは焦りながらも己の拠点、洋館の書斎から資料を運び出し続けていた。





 対裕一の作戦を練るための武器として何十年間も集め続けた情報の粋。失えば二度とは手に入らないような情報も多く含まれていた為、リーザは手放すわけには行かない。




 そもそもリーザにとっては大誤算の連続であった。




 故郷の同族達の間で長らく伝承されていた邪神降臨の儀式は不発。完遂した後も悪魔の一匹すら召喚される事は無かった。





 加えて唐突な裕一の転移。相対すればほぼアウト。リーザ一人ならギリギリ逃げられるかといった相手の予期せぬ出現である。





 頼みの綱として何十年も前から用意していた筈の怨霊は消滅してるわでリーザにとっては散々な目となっていた。





 「荷物積みました!!転移しましょう!!」




 リーザと共に籠へと資料を運搬し終えたリぺが叫ぶ。




 「いや!!駄目だ!!この距離じゃ裕一が相手だと勘付かれる!!」



 

 リーザは叫ぶ。




 確かにいつも通りの裕一、冴えた状態の彼であればこの距離、といっても数㎞離れている程度であれば術式は感知されてしまう。




 冴えた状態であれば。




 リーザ達は知らない。現在の裕一が孫に暫く会えないというだけの下らない理由から集中力を失い、術式の感知などほぼ出来ていない事を。




 リーザ・フェリナ、彼女の長年の裕一に対する研究が、逆に悪手を招く結果となってしまった。





 「とりあえず気配消せ!!迂闊に術式を使うなよ!!」




 リーザは指示を出す。




 直後、洋館の庭で轟音が響く。




 そして、やけに通る声が聞こえてくる。




 「やっぱ。お前ら人間じゃねぇなー?」




 洋館の中から窓越しに、声のする方へとリーザ達は震えながら視線を送る。



夢であってくれとリーザ達は願ったが、それもむなしく視線の先に居たのはリーザの恐れる日本最強のハンター。宇喜田裕一であった。

 


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