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第14話 洗脳術式

次話も書きます。

 「あー、ちょっと用事あって。ごめんなさい。」


昼休み、ボール投げの噂を聞きつけ、部活の勧誘に来た運動部の上級生達から逃げ出す。


どこか落ち着ける場所は無いかとうろうろしていた所、冬弥に見つかる。


 「裕一さん……。忠告したじゃないですか。」


冬弥は呆れ顔である。


 「いや、その、しくった。ごめんな?」



 「どこからが噂を聞きつけたマスコミまで学校に電話を掛けてきたらしいですよ?まぁそうなりますよね。世界記録を余裕でぶち抜く飛距離を叩き出したんですから。」


怪しいかな、と思っていたが世界記録も越してしまっていたらしい。

このままでは俺の平穏な日常が崩れてしまう……。どうしたものか。


 「あっ!!あの人ですかね!!おーーい!!おーーい!!裕一さんですかーー!!?」


窓の外を見るとカメラマンとリポーター等数人が居る。


 「実はハンドボール投げの映像を我々持ってましてーー!!お話聞きたいなとーーっ!!」


窓越しかつ距離が離れている為、リポーターがマイクを握ったままめちゃくちゃ声を張る。 

うるさい。


 「今の所学校で取材許可を出していない為、校舎内にはマスコミは入っていませんが現状こんな感じで、食い止めるのが精一杯ですね。」



 「やべぇなぁ。」



 「やれやれ…馬鹿だねぇ。」


声がする方向を向くとたえが居た。

たえは俺の奥さんである。


 「やっべぇ。」


ここに来て一番バレたくない人間にバレる。



「何がやべぇさ。」


そういうとたえは広範囲に洗脳術式を展開する。

解析した感じ、付近一帯は俺のソフトボール投げにまつわる一切の記憶を忘れるという内容だった。


俺と冬弥は抵抗術式を掛けて洗脳を回避する。


これで恐らく全ての問題は消えた事だろう。

映像だけは残っているが、これだけ覚えている人間が居ない以上、コラ映像として扱われる筈だ。


 「助かった。ありがとう。」


 「いやいや、どんなお礼が貰えるか楽しみだねぇ。」



助けて貰った以上たえから何か強請られるかとは思っていたが、やっぱりなぁ……。


今度銘菓詰め合わせ持って帰れば許されるかなぁ。





* * *



たえは高性能な洗脳術式を使える。


広範囲かつ高精度。


針の穴に砂粒を通す程の気が遠くなる精度の術式操作が要求される。


もしも少し力の加減を間違えれば対象の精神を崩壊させてしまいかねない危険極まりない術式である。


洗脳術式をこれ程までに扱える人間は見た事が無い。


俺も無理だった。使っても大概は発動しないか精神を崩壊させてしまう。


まぁこの原理を転用して錯乱術式を作り出したんだけど……。



 「相変わらずたえさんも人間離れしていますよね。」


冬弥が言う。


 「ロボットなんじゃないかと疑った事がある。」


マジである。過去、あまりの精度の高さにほんとにゴーレム等の作り物なんじゃないかと思い色々聞いた事がある。

人造人間とかの方がまだ納得出来た。



そんな事でハハハと笑っていると生徒が走ってこちらへ向かってくる。


 「あーーっ!!居たーーっ!!」



 「あ?」



 「ハンドボール投げのアレ、君だろ!?僕は新聞部一年、市村京子だ!!色々お話を聞かせて貰いたい!!」



えっ、何で覚えてんの?

横に居るたえに目配せする。


たえはもう一度洗脳術式を至近距離で発動。霊感の無い人間には術式も見えないから問題無い。


 「あっ、横に居るのは冬弥先生……と誰ですかね?裕一君のおばあちゃんとかですか?初めまして!よろしくお願いします!!」



効いていない。



『この子、相当に高い術式耐性があるねぇ。洗脳術式が通らない。』



そんな事を念話で伝えてくる。


洗脳術式は繊細な物であるため他の術式よりも出力が低いが、それでもたえの洗脳術式を抵抗力だけで打ち消してしまう人間は聞いた事が無い。


どうするか。


 『わかった。ここまでで良い。ありがとう。色々対応してみる。』


念話でたえに伝える。


さて、どうしたものか。





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