第11話 たえ
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深夜
京都某所 宇喜田家前。
「っちょ!!裕一さん!!僕明日も仕事あるんですよ!!」
深夜だからか声を潜めて冬弥が文句を言う。
「大丈夫。俺も明日学校あるから。」
「そういう問題じゃ…」
「こんな深夜にどうしたんだい?」
ガラガラガラと玄関を開き、出て来た者が言う。
「おっ、たえ。妖怪を捕まえたから連れてきた。」
「…!!おたえさん…。御無沙汰してます。」
冬弥はガッチガチになる。
怖いもんな。たえ。
この老婆、俺の奥さんである。
名は宇喜田 たえ。
結婚前はそれなりに優しかった筈だが、年を取るにつれ厳しい性格へと変わっている気がする。
若返り技術を確立した時、若返りたいか聞いたが断られた。
そんな事を思っている俺を一瞥した後、
「ろくな事考えてんじゃ無いだろうね。」
と言う。心が読めるんじゃなかろうかと思う事も結構ある。
「なにも…??」
「あぁそう。妖怪を連れてきたんだって?」
やっぱたえは話が早い。
「あ、こいつこいつ。」
そう言って俺は拘束済みの女妖怪を差し出す。
「なんだい、無名の悪霊もどきかい。もう少し強いのを連れてきたかと思ったわい。」
宇喜田家では拘束、無力化出来た霊的存在は色々な方法で活用している。
話の通じるタイプの霊的存在であれば給料、物によって要求してくる物は様々だが、それをもって人間と契約し働いてもらったりする。
言葉の通じない呪具であったり怪異は何かしらの道具へと替えたり出来るか試行錯誤しているらしい。
拘束後も敵対的意識が消えない存在、活用が困難であると判断された物とかは処分される。
「モゴモゴ……。」
女妖怪は喋れなくしてある。
無事人の原型を留めた形で活用してもらえると良いな。
「じゃあこの子は引き取っておくよ。あんたと冬弥も、部屋を用意してあるから使いたければ使いなさい。」
そう言い残すとたえは女妖怪を引きずりながら家の奥へと姿を消していった。
気が利くというか。常に我々を先回りしているというか。
「あっ、ありがとうございます……。」
冬弥はたえの後ろ姿に向けて呟く。
「じゃあ冬弥ー。部屋でさっき言ってた怪異の分類法を教えてよ。」
「分かりました。」
宇喜田家奥、一室にて。
ちゃぶ台を間に置いて向き合う。
「ええとですね。怪異の押さえ込みを行っているのは我々宇喜田家の人間以外も居るじゃないですか。」
「うん」
そう。怪異の押さえ込みの筆頭は宇喜田家であるが、日本全国各地にこのような団体が存在する。
海外にも似たような機関があるとは聞いた事がある。
「そのような複数の団体間で迅速な情報交換を可能とするために用語や怪異のランク付け等のインフラが整備されたんですよ。」
「ほーん。」
良い取り決めであると思う。
若い頃、他派閥の奴と一緒に仕事したりした時に言葉が統一されておらず苦労した記憶がある。
「とりあえずランク付けはこんな感じになってますね。」
そう言って冬弥は手元の紙に鉛筆で書いていく。
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