第0話 校長の受難
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「なんて事だ…。」
海代高校の校長として長年働いてきた男は、人生最大級の焦りを感じていた。
焦りの原因は眼前に置かれた一通の手紙。
それも内閣総理大臣直筆の手紙である。
手紙の内容は、ある一人の人間の入学を許可しろ。
一人の教師の名を挙げ、その教師を担任にするようにとの事であった。
今まで何人か要人の推薦を受けて特例での入学を許可してきた前例はある。
しかし内閣総理大臣クラスの人間から一人の人間の推薦等、前代未聞であった。
さらに校長の不安を増幅させているのは手紙の後半部分の文章だ。
「入学式後、折を見て×××殿が訪れるとの事です。校長、担任同席の元×××殿から説明を受けてください。」
そして末文には
「どうか彼の気を損ねないようお願いします。」
異例も異例である。
総理大臣が私立高校の校長に懇願とも取れる文章を送っている。
「腹をくくらねばならぬか…。」
文章から伝わる程に総理に恐れられる人間。
しくじれば首の一つや二つ簡単に飛ぶのではないかと思える。
校長は額ににじんだ汗を拭い、手紙に名を挙げられていた教師を呼ぶよう、校長室の外をうろついていた生徒に指示を出した。
「それにしても、一体何者なのだ…?」
内閣総理大臣から海代高校校長に宛てて書かれた手紙は校長、指名された担任の目に触れた後、焼却処分された。
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