第八話 効かない理由
私は余裕の表情のユカリに能力を使う。
急には動けない、当たれば即死。
しかし、
ユカリになんの変化もない。
ど、どう言うこと?!何で何で、何で聞いてないの?
「何?何がしたいの?」
ユカリが私に言う。
「な、何で死なないのよ!私の言葉をぶつけた相手は確実に即死するはずなのに」
そう、ユカリにも当たったはず、しかし、ユカリはぴんぴんしている。
アイテムでも使ったのか?
いや、そんなアイテムあるの?無いはず。
それじゃあどうして?
「あなたもしかしてのろい使い?だったらあなたの技は効かないわ。
同じのろい使い同士の技は効かないのよね。
もしかして、分からなかったかな?仕方無いよね、子供だから」
ユカリは私に向かって言った。
まさか効かないなんて、いやのろいの技が効かないだけなら、この短剣ならやれるのかな?
「ねぇ、そろそろ反撃してもいい?あなたつまらないのよね」
ユカリはだるそうにしている、この女。
私はこんな大人にはなりたくないね。
「私は負けない、はああ!!」
私は短剣で攻撃する。
「ふっ、当たらないわ」
ユカリは攻撃を綺麗に避ける。
「まだまだ!はああ!」
私は短剣を降り攻撃する。
「あはは、めちゃくちゃ必死ね。
うふふ」
ユカリは余裕の表情で攻撃を避けている。
これが、のろい使いの強さなのか。
でも、私ものろい使いだ。いつまでも遊ばれてるわけには!
「はああ!!」
しゅ!
ユカリの腕から切り傷が!
カスった!当たった私の攻撃が!
その時、ユカリが
「くそガキがー!私のきれいな腕を汚しやがって、殺してやる!」
なんとユカリが急にキレ始めた。
「な、何!?」
私はユカリから距離を取る。
さっきと様子が違う。
もしかして、パワーアップしたとかかな?
「殺してやる!!!」
ユカリが私に向かってきた。
「当たるかー!」
私は当たる直前をよく見て避ける。
「何!?おのれー!!」
ユカリは乱雑に剣を振る。
「こいつ!何よ!むやみに振って!」
私は自慢の跳躍で屋根に飛び乗る!
「なんて、跳躍力だ。ガキの癖に!」
ユカリはこちらを睨んでくる。
これがあの女の本性なのか?
「ガキガキうるせーんだよ!!」
「ぐふぅ!」
なんと、アズがユカリの背後にいて、ユカリをおもいっきり吹き飛ばした。
「へへへ。ヤミ大丈夫か?」
アズがこちらを見て手を振っている。
一体どうやって背後に?いや、考えるのは後でもいい。
私は屋根からスッと降りてアズの元へ。
「くっ!なんなんだこのガキは!」
ユカリが起き上がり私たちの方を見る。
「ガキガキうるせー!!」
「ごふぅ!」
アズがおもいっきり投げた石がユカリの顔に直撃しぶっ倒れる。
「よし、決まった」
アズはどや顔で私の方を見る。
ほんと、アズは・・・。
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