第六話 手紙の内容
私は、手紙を開けてみる。
そこに書かれているのは、
「ガオ町に住むものです。
この町に夜になるとのろい使いが現れるんです。
私も仕事が遅くなり夜遅くに帰って来るとき、のろい使いが襲いかかってきました。
どうか、お願いです。ガオ町に居るのろい使いを倒してください。
実は、ギルドでお願いし依頼表に貼っていただいたのですが、誰もやってくれず、不安に思っていました。
どうぞよろしくお願いします」
と長々に書かれていた。
「この町に居るのか、どんなやつなんだろうな」
アズは少しワクワクしている。
「でも、油断すると危ないよ」
アズのお姉ちゃんは横から助言する。
お姉さんの言う通りだ、私もこの目でのろい使いを見たことはないが、私と同じようにのろいを使う。
けど、違うのは一つ能力が違うこと。
私の能力は言葉で人を殺めることが出来る。
言葉は刃となる時があるって昔、お兄ちゃんから聞かされたからね。
「お姉さんの言う通り気を抜くと危ないよアズ」
私はアズに向かって言う。
「ねぇーちゃんもヤミも心配性だな。
まぁ、心配してくれるのはありがたいけどな」
と後々にかけて小さくなる声。
「最後何言ったの?
声小さくて聞こえなかったんだけど?」
アズのお姉ちゃんがアズに聞いている。
アズは頬を赤らめ
「う、うるさい。
もう、いこう」
アズは立ち上がり私の手をつなぐ。
「はいはーい、二人で仲良くね」
お姉さんは笑顔で手を振っていた。
私は一様手を振る。
アズの頬はまだ赤くなっている。
何か、恥ずかしいことでも言ったのかな?
私はアズにつられて、アルス村にいき、夜の服を着て、夕御飯を食べる。
「美味しい~、アズは料理に関してはレベルが最大級だね。
嘘じゃないからね」
私は料理を食べてアズを褒める。
「それ、普通の料理だぞ。
そんなに美味しいのか?」
アズはスプーンで少し食べてみることに。
「う、うまい!」
アズは目をキラキラと輝かせている。
それほどおいしかったのだろう。
アズは料理人の才能があるのかも知れないのかもしれない。
私たちは夕御飯を食べ終え、日が傾きかけて来るときに家を出た。
「ここからは、油断なく依頼をしよう。
のろい使いがどんなやつかわかればいいがな」
アズはそう言う。
私たちは歩き、数分でガオ町に着く。
アルス村からガオ町まではそこまで距離が遠くないからだ。
「はああ!」
私は屋根に飛び乗る。
アズは、
「よいしょ、ここをこうして」
物を足場がわりにして屋根に乗る。
「なぁ、マジで屋根から行くのやめねぇか?
僕はそこまで跳躍があるわけないから」
アズはそう言う。
確かに、私の跳躍がおかしいのだ、けど屋根の上からだとよく見える。
「ダメ、下だと不利」
私はアズに向かって言う。
「はいはい」
アズはそう言い歩き出す。
そして、夜になるのを待つ。
夜
「ようやく夜になったな」
アズは私に言う。
「うん、じゃあ始めるよ」
私はそう言う。
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あと見てくれた人はありがとうございます。
投稿頻度が減ります、すみません